香港STYLE Vol.66 華やかな決断 (2019.04.06)

香港スタイル海外いろんな話

香港からこんにちは

卵に目鼻、卵型の顔、安定の卵型、、、などなど、卵の形にまつわる例えや慣用句は、いいニュアンスを持って使われる褒め言葉的なこと、結構多いですよね。 

もっとも、株式投資の格言『卵は一つのカゴに盛るな』とか、堂々巡りを揶揄する『鶏が先か卵が先か』、、など、卵の持つ特性から発生する名言もあるにはありますが、こと形に関しては、美しくバランスのとれた黄金比を持ち自然界に存在する卵は、ほとんど無意識に私達の脳に好ましいインパクトを与え続けるのです。

ちなみに、この黄金比を利用した比率は、何世紀にもわたって人類が研究、利用してきたもの。

ギザの大ピラミッド、ギリシャのパルテノン神殿、システィーナ礼拝堂のミケランジェロ作「Creazione di Adamo」、果てはペプシやTwitterのロゴマークなども黄金比が使われている、というのは有名な話ですよね。 

そんな完璧な黄金比率を持ち自然界に存在する卵がもし、ダイヤモンドだったら。。。

あまりにも話が突拍子過ぎて、というか、突拍子もなにも、どこでどうやって卵がダイヤモンドになるなどという接点ができるのか。。。 これこそ、世界の七不思議建造物で唯一現存する「Great Pyramid of Giza」以上のミステリーになってしまいます。

話がちょっぴり前のめってしまいました 

「卵がダイヤモンドだったら」ではなく、もとい、「卵の大きさのダイヤモンドだったら」。

「卵がダイヤモンド」なのではなく「卵大のダイヤモンド」。

リアリティがあるゆえ、こちらの方がむしろが突拍子感満載、、、でしょうか

そんなちょっぴり話題性のある卵大のダイヤモンドが、去る4月2日、香港サザビーズでオークションにかけられました。

Magnificent Jewels & Jateite Spring Sale Hong Kong 2019

セールの目玉となっていたのが、重量88.22キャラット、Dカラー、フローレス、タイプIIa、オーバルブリリアントカットの、最高級特大天然ダイヤモンドです。 

このまさに黄金比を持つ、卵型の卵大の天然ダイヤモンド、落札価格 HK$108 Million (日本円で約15億3千万) で日本人プライペートコレクターによって落札されました。 

今まで何十億何百億級の絵画で、日本人が落札したことは何度もありましたが、このクラスのジュエリーを日本人が落札したのは、私の知る限りでは今回が初めて。 

落札直後、長女の名前からとって『Manami Star』と名付けられたこの88.22キャラットの、天然ダイヤモンド。 カットもクオリティも非の打ち所のない完璧な装飾品であり資産です。

装飾品と同時に、資産としてのジュエリー。 

何世代にも渡り値下がりはしないどころか、このクラスのものは間違いなく値は上がるでしょう。 戦争が起きてもポケットに入れて隠し持ってすぐ動ける、移動可能型資産。 お金でも、億単位の紙幣は持って移動するのは相当大変です。 それに紙幣は、国の経済が破綻すれば一夜にして紙切れ同然。 紙幣の価値は実は蜃気楼のように脆く、最近ではベネズエラがその例ですよね。

そこへくると、ダイヤモンドはじめ希少性あるジュエリーは、世界中どこでも共通の価値を共有できる世界通貨のようなもの。 

リスクヘッジとして希少性のあるジュエリーに投資するのは、グローバルではごく当たり前のリスクマネジメントの一つです。

島国という守られた利点が裏目に出ると、つい鎖国的マインドに落ち入りがちな日本で、このような価値観を持ち、それを実行に移せる人がいるのは、なんとも頼もしい限りです。

夕暮れの摩天楼を眺めながら、香港が辿ってきた運命は、最終的に国や権力が市民を守ることは決してないということを知りつくした、どこにも誰にも寄りかからない、本当の意味での成熟社会なのだなぁと、実感するのです。

JUN 

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