香港STYLE Vol.88 完璧でない神々の涙 (2019.12.01)

香港スタイル 海外

香港からこんにちは

少しご無沙汰してしまいましたが、気がつけばもう12月!

今年ほど、12月を目前に『気がつけばもう?!』と感じた年はなかったかもしれません。

9月の中秋節、10月のハロウィン、外歩きに快適な香港ベストシーズンがスタートする11月、心踊るクリスマスの到来、それら季節の移り変わりを全て忘れてしまうほど、香港の大きな社会不安となっていた一連の抗議活動。

また、私事ですが、その間に書き上げて投稿寸前だった香港STYLE88の原稿が、2度も(!)一瞬にして全て消え去るという、ザ心折れまくり原稿消失事件が勃発。(原稿よ、どこ行ったぁ〜〜! 写真の投稿の仕方も、分からないし)

もうこうなると、ダブル、トリプルパンチで果てしないブラックホールです

10月までは下町や商業地域で、多少過激要素や交通妨害はありましたが週末限定だった衝突が、11月にはついに、平日の日中、外資の金融・法曹系企業が集中する香港経済の心臓部セントラルで発生。

抗議のデモ隊を一掃する為に大きな衝突が起きたその日、セントラルで放たれた催涙弾の数は数百とも言われ、抗議活動とは無関係の行き交う外国人やビジネスマンも多数被害に遭いました。 東京丸の内やNYウォールストリートで催涙弾が飛び交うようなものです。

発火と同時に250℃にも達する燃焼率の高い最近使われ始めた催涙弾の煙は、有毒な化学物質を含むと言われ、数百メートル離れた場所で風に乗って流れてきた煙に触れるだけで、皮膚が爛れ、視覚障害、呼吸障害を起こし、体内蓄積によって蕁麻疹のような症状に悩まされ続けるという、人に優しい催涙弾では、当然ですがありません。

香港にとって受難の数ヶ月と極め付けの11月を経た今、香港社会全体も私も『気がつけばもう12月?!』という、完全お疲れモードでした

正直、エリーもグラフも100キャラットダイヤモンドのことも、あの頃はぁとロンドン時代の古き良き思い出に浸ってる場合じゃありませんでした

でもこれからまた、ぼちぼち復活、書いて参りますので宜しくお願い致します

2度の原稿消失事件を経て、期せずして『香港STYLEほぼ復活宣言』とさせて頂いた3度目のVol.88ですが、長くなりますので、最後に一つだけ、グラフ本店でのエピソードの続きを

100キャラット強のダイヤモンドという、人知を超えた神秘の結晶を目の前にして、こんなに完璧なダイヤモンドは見たことがないと感嘆する私にDundek氏は、『このダイヤモンドの唯一の残念なことは、欠点がないことです。私は欠点がある方が美しいと思うのですが。。』と穏やかに微笑み、さらに、『ダイヤモンドは古代ギリシャでは神々の涙です。いずれ、もし人間が完璧を手にするようになった時、それはダイヤモンドが生まれた地球に帰る時かも知れません。完璧は偶然だから完璧なのです』というような意味深なことを仰ったと、強烈に記憶しています。

とても心に残る不思議な言葉でした。

JUN

南アフリカのダイヤモンド鉱山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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