香港STYLE Vol.87 何十億年の記憶 (2019.10.13)

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香港からこんにちは

東海から北陸にかけて各地で甚大な被害をもたらした、大型台風19号ハギビス。 被災された方々に心からお見舞い申し上げます。 1日も早く復旧し、被害に遭われた方々に平穏な生活が戻りますように。。。

本当に最近の台風は、市や町を丸ごと機能不全にしてしまうほどの威力と破壊力を持つ大災害。 昨年9月の香港、やはりものすごい爪痕を残していった台風マンクットを思い出します。

ここ近年のスーパー台風発生の頻発は、地球温暖化による海水温の上昇が関係していることは間違いなく、もう何年も前から世界中の科学者達が警告してきました。 にも関わらず、地球温暖化の懐疑論者である大国のリーダーは、環境破壊による気候変動に興味なしのアプローチ。

国の経済発展はとても大事です。 ですが、地球の健康も大事です。 CO2の排出を抑え、再生可能なエネルギー発電によって経済が潤うことはあり得ない話ではないはず。 そしてその技術も充分整っているはず。 

遅すぎるくらいかもしれませんが、地球という奇跡の惑星の住民として一人一人が環境問題を意識し、出来ることをしていくべき時に来ているのではないでしょうか。

気候変動のような大きな問題に ”楽しくクールでセクシーに“ 取り組むのも結構ですが、政治家や官僚、大企業は、率先して具体的で実効性のある計画を明確にし、言葉だけにならないようにしたいものですよね。 未来を生きる次世代とその子孫のために。

ちなみに、”クール“ や ”セクシー“ は、単語がそもそも海外と日本では、意味合いが全然違うから、、、などと発信者である某若手大臣を擁護する人もいたようですが、結論から言いますと、あの場であの議題であの表現は、英語でもピント外れ。 言いたいことは分かってあげますが、あの表現は、ちょっと残念でしたね。

 

元祖英語圏、シェークスピアの国で20年近く暮らし、少なくとも彼の国の人達と密な関係にある者としてちょこっと言わせて貰えば、たとえ友人同士の会話の中でも、あのような単語は軽々しく、しかも使う場面にもよりますが、もの凄く頭の悪そうな印象になります。 彼の国では、まだボキャブラリーの少ない威勢のいい小さな男の子以外は使わない、、、というイメージすらある陳腐な表現であり、少なくとも私は、友人知人含め彼らの口から一度も聞いたことがないのです。 ましてや世界中に発信される国際記者会見という公の場で、一国の大臣がマイクに乗せて発する表現としては、う〜ん、、少々幼すぎたでしょうか

100歩譲って彼の言いたいことは理解してあげようとしたとして、ならばクールでセクシーなどと意味不明な表現ではなく、違う単語や言い方で解説すべきで、ちょっと語彙力、あ・や・し・す・ぎ?

不思議の国のポエム会見と、海外メディアに失笑されても仕方ない内容でしたね。 

 

何事も最初から完璧にできる人などいません。 私も数え切れない “ああ言えばよかった”、”こういう言い方もあるのね“ を実地で経験してきました。

某新米大臣、若く熱意があり、才能もある大変有望な政治家とお見受けしますので、これを学びにして、国際舞台で通用する政治家として、思慮深さと客観性も備わっていくとよいですね。 (貴方何様⁈)

 

さて、自然の力の猛威を前に、私達にできることは、立ち向かうことではなく共存していくこと。 

20年近く前、ロンドングラフで出会った私にとって運命のダイヤモンドも、何十億年も前に、奇跡の惑星地球の奥深いところで原石が生み出され、気が遠くなるような時間をかけて、自然の中で共存されてきたもの。

石に出会ったあの頃はまだ、そこまでのアプリシエーションが薄く、単に大きさにだけ意識が行っていたことは本当に勿体なかったと思っていますが、クリスティーズ仲間のエリーが連れて行ってくれたグラフ本店で、あのダイヤモンドとの出会いをしたことは、私のダイヤモンド、しいてはジェムストーンへの、装飾品とは一線を画した価値観が生まれる原点になったのでした。

 

ネイビーカラーの大きなボックスが目の前に運ばれても、目の中の表情一つ変えないエリーの凛としたコントロール力は横で見ていてもカッコよく、急に自分の中にも一つの「芯」が生まれたような、そんな不思議な感覚に陥ったことをよく覚えています。

もしかしたら、ダイヤモンドが地球上で最も硬い天然物質であるのと同じように、芯の通った強いエネルギーが、ダイヤモンドの似合うエリーから放たれていたのかもしれません。

そして留め金が外され、ゆっくりとボックスが開けられ、そしてそこに姿を表したのは、、、

 

信じがたいほどに眩しい輝きを放つ、卵大の鮮やかなイエローダイヤモンドでした。

今でも昨日のことのように覚えています。

その吸い込まれそうな明度と色彩は、この世のものとは思えないほどで、神がかるとはこういうことなのか、、、と、その時生まれて初めてどこかの神様の存在、そして永遠の宇宙の存在を全身で感じ震えた一瞬でした。

それくらい衝撃でした。

『Amazing…』

エリーでさえ言葉を失う、石が放つ強さ、エネルギー、オーラ。。。

このダイヤモンドが秘める何十億年という地球の記憶が、エリーと私の目に触れられたその一瞬で石の中に蘇ったのを、私は確かに全身で見て感じたのでした。

 

To be continued…

 

JUN

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