ベルボトム? パンタロン? ラッパズボン?

その他エピソード

上の3つの単語、あなたはどれに最も懐かしさというか、親近感を感じますか?

むかし流行りましたよね。腰のあたりがきゅっとタイトで、膝あたりまでそのままスーッと流れるライン、膝から下が突然ラッパのように広がっているパンツのことです。

だから、ラッパズボン。

むかしはパンツのことをズボンと言いました。その時代、パンツは、実は下着を意味したのです。ちょうどロカビリー(?)歌手のエルビス・プレスリーが一世を風靡した時代のことです。

そのラッパズボンが、しばらくしたら名前を変えて登場。それがパンタロンです。

でも、ちょっとラインが変化しました。裾幅はそんなに広くなくて、ヒップラインから真っ直ぐ足元まで。それまで見たこともないほど都会的でスマートで、宝塚のトップスターのような雰囲気がありました。

それまでは、女性はスカートと決めていたご婦人方の中にも、ラッパズボンほど激しくなくて、ヨーロッパ・ファッションの香りのするパンタロンを愛用するレディが増えていきました。

ベルボトムは、「ママとと同じパンタロンじゃいや!」というヤングが、ラインを少しいじって呼び方だけでも違う、ベルボトムというスタイルが出てきたようです。

なんだかファッション評論家のようですが、以上は筆者の独断です。

パンツは、戦時中のモンペに始まり、時代とともに名称を変え、デザインを変え、ファッションと実用性で多くの女性に受け入れられてきました。

女性が男性と同じアイテムを身に着けることで、行動力を高め、社会的にもより強い存在感と活躍を支えてきたのではないかと思います。

最近はまた、ステテコが流行っているようですね。女の子用はリラコとか・・・リラックスモードでしょうか、ウエストはなんと、ゴムか紐! これじゃあ、おじさまおばさまを通り越して、シルバーファッションではないですか!

ところで、ズボンの語源をご存知ですか? 急に知りたくなって調べてみました。

ズボンは実はフランス語の jupon から来ています。jupon とは、女性がスカートの内側に履くペチコートのことです。

日本では幕末から明治にかけて急速に用いられるようになりました。当時の幕臣だった大久保誠知が「ずぼんと足に入る」と言ったことからズボンになったという説もありますが、これは後付けの洒落。

当時、漢字表現として、洋袴、段袋、細袴、股袴、下袴、袴服、穿袴、短袴、服筒、下服 などと様々に表記されました。それだけ急速に日本社会に浸透していった証拠だと思われます。

でも当時も今もフランス語の jupon の語義としては、ペチコート以外の意味はありませんから、間違って日本に伝わってしまったのでしょうね。

ふ~ん、なるほど!
してみると、歴史なんて勘違いの連続なのかもしれませんね・・・・・(~_~;)

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