テレビが聞こえなければ、使いたくない

補聴器エピソード

 

先日、補聴器のご相談ということで、お母様とお嬢様のお二人でご来店くださったお客様がおられました。最近、お母様の聴力がかなり低下し、今お使いの補聴器ではよく聞こえなくなってしまったのだそうです。

早速、精密な聴力測定をして、候補機種を選定し、1週間ご自宅でお試しいただくことになりました。お嬢様は試聴用補聴器でお母様と会話ができるようになったので喜んでおられたのですが、お母様ご本人はどうも乗り気ではない感じでした・・・・

よくよく伺ってみますと、店内で試聴器をつけてお試しいただいたテレビの音があまり良く聞こえなかったとのこと。「テレビがよく聞こえなければ、補聴器を取り替える意味がない。」とのことでした。

お母様の補聴器を使う一番の目的は「テレビの音を聞く」ことだったのです。

テレビを観ることは実は補聴器ユーザーにとっては難しいことのひとつです。

もちろん補聴器を着けないよりは、着けたほうがずっとよく聞こえますし、音量もご家族と同じくらいに設定できるようになります。でも、NHKのアナウンサーの声は聞こえるようになったけど、ドラマやバラエティの言葉を聞き取るのは難しいという方が多いのが現状です。

テレビを観る時はある程度離れた距離から視聴します。音は音源から離れるとその分聞こえる音も小さくなります。また、リビングでご家族皆様とご覧になる時は、テレビ以外のいろいろな周りの音が、聞き取りを邪魔してしまいます。

でも、そんな問題を解決する方法が、実はあるのです!

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テレビの音声を直接ワイヤレスで補聴器に届ける送信機「テレビアダプター」がそれです。テレビの音が補聴器から聞こえてくるので、言葉の聞き取りも楽になりますし、ご家族様と一緒にご覧になっていても、補聴器の音量を変えることで、ご自身が一番聞きやすい音量で聞くことができるのです。

音楽プレーヤー、携帯電話などでも、ワイヤレスで補聴器に音源をとどけられたりもします。

9月に開催する「補聴器まつり」では、補聴器はもちろん、補聴器の周辺器機のデモンストレーションも行いますので、ご興味ある方は、ぜひご体験ください。

補聴器まつりポスター

 

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