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香港STYLE Vol.53 新年快樂! (2019.01.05)

香港からこんにちは

 

新年快樂 (サンニンファイロッ)

 

新年、明けましておめでとうございます。 本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます

 

皆様は、今年はどのような新年を迎えられましたか?

遠くに響く除夜の鐘をしんみりと聞きながら、目の前のハッピーターンに手が伸びてしまう、食欲煩悩ウェルカムの大晦日だったり、

鼻凍って折れそな中、甘酒に釣られ除夜の鐘を撞きにお寺さんへ来たはいいけれど、甘酒サービスなかったら絶対私ココ来てないよね〜、な信仰心ゼロ、煩悩満載という年越しだったり、

紅白 ➡︎ ゆく年くる年、、のはずが、「絶対に笑ってはいけない」に絶対チャンネルを変えてしまう、初志不貫徹、お笑いあっぱれの年越しカウントダウンだったり、

ストイックに頑張る箱根駅伝のアスリート達を見ながら、じゃがビーとカプリコをお供に、こっちはTVの前で全然ストイックじゃない、完全に食べ正月だったり。。。

(全て身に覚えアリ)

 

そんなスタートもこんなスタートも、どんな新年のスタートでも、今年も謙虚に感謝の気持ちを忘れずに、1日1日を大切に過ごしていきたいですね

 

さて、香港の New Year といえば、ヴィクトリア湾のカウントダウン花火。

 

そもそも中華圏の新年は、どう天地がひっくり返っても旧正月 (春節) が本流。 西暦の新年は、まぁどうでもいいんです、というのが本音。

ですので香港で西暦1月1日は、日本のような深イイ話やちょっとした哲学や折り目正しさなど、いわゆる行事に込められる意味合いなどは一切なく、単に「年号が変わった最初の日」というだけの、見事なスルーのされっぷりとなります

 

イギリスと香港で過ごしてきたお正月数が日本で過ごしたお正月数を超えてしまっている私は、イギリス人と香港人の「年末年始への思い入れ一切な〜し」感は、それはそれで結構心地よく好きだったりもします

それに、クリスマス当日を過ぎても12日間は、宗教上、実はまだ絶賛クリスマス・セレブレーション期間中。

12月25日夜までにはクリスマスデコレーションを全て撤去し、翌26日朝には街がお正月デコレーションに一変している日本とは違い、香港やイギリスでは、25日を過ぎても飾り付けもツリーもクリスマスのまんま。

クリスマス色いっぱいの大晦日、新年を迎え (片付けが面倒くさくてやってないんじゃないんです)、1月2日から街は平常運転、朝の通勤ラッシュも戻ります。 それが香港スタイルの新年なのです

 

 

やることなすこと彼らの思考や文化的な厚みは少々薄いように見えても、人を瞬時に楽しませる (あくまでも瞬時。時間をかけてじっくり後からいいなぁ、、などという成熟は、香港ではなかなかお目にかかれませぬが) 瞬発力と行動力のある「遊び」にかけては超一流な香港人。

クリスマスや旧正月、バレンタイン、中秋節など季節ごとの行事で金融街高層ビルのライトアップが様々な表情を見せるのも、楽しみの一つになります。

 

HSBC (香港上海銀行) ビルに浮かび上がるハート

 

と思ったらニコニコマーク

 

上層階にはリッツカールトンも入る、ICC (International Commerce Centre) ビルも、ハートで新年の準備

 

と思ったら、この118階超高層ビルに、特大ニコニコマークが浮かび上がり

 

そうこうしているうちに、10秒前のカウントダウンが始まり。。。

 

HAPPY NEW YEAR 2019

 

2019年が皆様にとって、健康で穏やかで、小さなハッピーを毎日感じられる、そんな素敵な1年でありますように

 

JUN

 

香港STYLE Vol.49 チョコとクリスマスと私の時間 (2018.12.8)

香港からこんにちは

 

12月に入り、街はすっかりクリスマスムードの香港。 

 

ラグジュアリーブランドが集まる 中環 (Central) のショッピングモールやブティックのショーウィンドウは、この時期、クリスマスデコレーションでより一層華やかになります。 

 

香港は、様々な文化や宗教バックグラウンドを持つ人達が住む多民族国際都市ですので、クリスマスに関しても、宗教的、伝統的な趣旨は、欧米ほど濃くはありません。 

楽しくて華やかでハッピーで、気分が上がればそれでよし

 

香港キッズにとってクリスマスは、紅白のジャンパーを着た白い顎髭の大柄な ”鬼佬“ お爺さんが「Ho Ho Ho!」と言いながらプレゼントを持ってきてくれる、楽しいイベント

拝金主義的な側面も合わせ持つ香港のマテリアル社会で、タフ&スポイルに育つ香港キッズが、思う存分甘やかしてもらえる、夢のような時間がクリスマスなのです

 

各ショッピングモール、各ブティックごとに趣向を凝らしたデコレーションでクリスマスの雰囲気を盛り上げますが、中でも毎年大掛かりなデコレーションで、見る人を楽しませてくれるのが、中環 (Central) の 置地廣場 (The Landmark) 地上階、アトリウムに設置されるクリスマスデコレーション。

デコレーションというよりは、もうほとんど「アトラクション」のような大掛かりなサイズで、ランドマーク・ビルの4階分吹き抜けの屋内コートヤードのスペースを大胆に使って設置されます。

昨年2017年のクリスマスは「It’s a small world」でした。

時間になると、世界中の子供達の人形がアトラクションの中から出てきて、音楽に合わせて動く仕掛けが愛らしく、多くの人々を魅了しました。

 

 

そして今年、ランドマークに突如現れたのは、、、

 

「Monster’s Chocolate & Sweets Factory」

 

チョコレートとイタズラが大〜好きな、ポップなモンスター達。 個性豊かな愛らしい彼らが美味しいチョコを一生懸命作る工場で、このアトラクションを訪れる子供達は皆大喜び

 

工場の中には、様々なモンスター達がそれぞれの部署で (?) 働いています。

生真面目モンスターも、、

 

すっとぼけモンスターも、、

 

姉御肌の姐さんモンスターも、、、

 

できたてチョコを隠れて頬張る、いたずらっ子モンスターも、、、

 

上下に動くチョコレート箱ピックアップ用クレーンで遊ぶ、お茶目くんモンスターも、、

 

みーんな気のいい愉快な仲間たちで、美味しいチョコレートが大好きなモンスター達です

 

 

そんなポップでやんちゃで可愛い空間とは対照的に、大人にとっても、シックで落ち着いたクリスマスの空間が、香港にはあります。 

 

例えば、名門マンダリン・オリエンタルホテル。

これぞ East meets West。 最高に居心地のいい、東西様式の見事な融合です。

 

グリーンとゴールドだけで、こんなにエレガントでシックなツリーができるのも、香港スタイルの香港マジックなのかもしれません。

 

そんな成熟した空間で過ごすクリスマスシーズンの午後のひとときは、また普段と違ってとてもラグジュアリー。

 

それは、マテリアルからは得られない時間と空間と精神の贅沢、とでも言いましょうか。

 

 

その充実度は、物質を得た時のような強烈なインパクトのある瞬時の満足感はないけれど、感性と知性にじんわりと染み渡り、時間が経つにつれそれはさらに深く浸透していき、決して色褪せない人生の記憶になるような気がするのです。

 

JUN 

 

 

香港STYLE Vol.8 香港の旧正月 ⓷ (2018.02.24)

今年は2月16日に旧正月を迎えた香港。

旧正月の初日は、お店やレストランの多くが営業し、街中が新年お祝いの挨拶「恭喜發財」に包まれます

ヨーロッパの静かなクリスマスとは違い、とても明るく賑やかにお祝いします。

 

そんな香港旧正月の準備を盛り上げるのが、

年宵花市 (リンシウファシ)、香港の旧正月フラワーマーケット

多くの地元の人達で賑わうこの大規模な花市、毎年旧正月の約1週間前から旧正月初日まで、期間限定で開催されます

場所は香港島の繁華街、銅鑼灣 (Causeway Bay) にあるヴィクトリア公園の特設会場。

 

香港には、たくさんの花を飾って旧暦の新年を迎えるという伝統があります。

広東語の「花開富貴 」(ファホイフグァイ) という縁起の良い言葉、「花が開いて富貴になる = 運が開けて地位が高くなり財を得られる」にちなんで伝わる、地元の人達にとって大切な伝統です。

花市では、見事な胡蝶蘭や百合などが旧正月仕様に活けられ、幸運の象徴水仙やカーネーションなど色鮮やかな花々は、香港の旧正月花市ならでは

 

この年宵花市、一般向け季節の花市としての規模と種類の多さは、アジア随一だそうです。

連日、花市はとにかく人、人、人 おめでたいことにはお金を惜しまない、旧正月直前の香港風物詩です。

 

花々に加えてマーケットの一角には、雑貨、お土産物、燒賣 (シウマイ) や豆腐 (ダウフ) などローカルフードの屋台、そして家電製品のたたき売りまで。。。

そう、ここは香港。 ビジネスチャンスとあらば、どんな小さな可能性も見逃さない香港人

花ともお正月ともあまり関係ない便乗ビジネス屋台もあったりして、何でもオッケーのお祭り感は、まさに香港スタイルです

 

伝統としてもエンターテイメントとしても楽しめる、活気のある年宵花市。

香港で新年を迎える準備はこの花市抜きには語れないほど、地元の人達に愛されている伝統行事です。

 

さて、香港旧正月のお飾りに欠かせない花と言えば、紅桃  (ホントウ)。

桃は中国で古くから伝わる、長寿とロマンスのシンボル。 そして紅桃はその発音が、ビジネスで財を成すという意味の広東語 鴻圖  (ホントウ) とよく似ていることから、人や財産の縁をつなぐと考えられています

金融街のオフィスビル、高級ショッピングモール、マンションのエントランスに至るまで、旧正月期間中の香港は、街中に紅桃が飾られます

毎年日付けが変わる旧正月ですので、ほぼ初日に合わせて開花されるよう育てられ出荷される紅桃。 満開の紅桃は、圧倒的な美しさと華やかさです。

 

そしてもう一つ、香港旧正月の装飾で欠かせないのが、中国潮州産の蜜柑 タンジェリン。

広東語で、  (ガッ)。

 

吉祥と富の象徴であるタンジェリンは、中国広東地方の伝統的お正月飾りです。

これも広東語の「」(ガッ) という縁起の良い字と読み方が同じことから、おめでたいお正月飾りに用いられるようになったそうです。

このように、ぎっしり実のなったタンジェリンの鉢植えに、赤い利是 (香港版お年玉) 封を一緒に飾るのが香港スタイル。

タンジェリンの黄金色 = お金、財産
丸い実の形 = 円満
葉の緑色 = 健康
豊富に実るタンジェリン = 富の繁栄
利是封の赤色 = すべての幸運

という意味があるそうです。 めでたさ満開ですね

 

香港ではいろいろな場面でよく縁起を担ぎますが、おめでたいお正月はさらに特別。 これでもかというほど、縁起ものが盛り込まれます。

 

このタンジェリンの鉢植えは旧正月中街あちこちに飾られ、年宵花市でもこのように家庭用の鉢植えとして地元の人達が必ず購入する縁起物です

 

また、建物のエントランスや家の玄関に左右対称に置かれたり紅桃の周りを囲むように飾られ、とても華やかな雰囲気になります。

 

 

会うたびに新しい風を起こす、エネルギッシュな香港人。 そして、古くからの伝統もとても大切にする彼ら。

この心の新陳代謝が、香港人の若々しさや美しさにもつながっているのかもしれません

恭喜發財、大吉大利

 

JUN

香港STYLE Vol.7 香港の旧正月 ⓶ (2018.02.17)

恭喜發財

 

今年は、2月16日に旧正月を迎えた香港。

2018年の干支、戌年の象徴は「冒険」「興奮」「遊び心」だそうです。

ユニークで新しいものが大好きな香港人。 そんな彼らが好きそうな、ハンサムなブルドッグ君を見つけました

実はこの子、家庭用のステレオスピーカー

戌年にちなんで、今年はこんなスピーカーで音楽を楽しむのもいいですね

 

さて皆さんは子供の頃、お正月といえば何が楽しみでしたか?

お節? 餅つき? 箱根マラソンの観戦?

うふふ、私は「お年玉」だったかもしれません

お年玉の入ったポチ袋を受け取って喜んでいたあの頃から、随分と月日は経ちました。 今どきの日本のお年玉は、オンラインバンキングで送金されたりもするとか。 これも時代の流れなのでしょうか。

 

ここ香港でも、旧正月にお年玉をあげる伝統があります。

香港版お年玉は、広東語で 利是 (ライシー)。

こんな華やかな赤い封筒に入れて渡されます。

 

中華圏で赤は、幸運と福をもたらす縁起の良い色。 旧正月に赤い色のものを身に付けると、その年一年間強運に恵まれると言われています

 

キャッシュレス社会の香港ですが、旧正月の利是だけは必ず、赤い利是封に現金を入れて手渡すというのが伝統です。

お札も新札が縁起が良いとされ、新札への交換のため銀行窓口が混み合うのも、香港の旧正月直前ならではの風物詩。

 

では、日本のお年玉とはちょっと違う、香港の利是とは。。。

 

その一。 既婚者が、家族親族内の未成年者 (子、孫、その他)、そして未婚者へ。

この際、既婚者側も未婚者側も年齢はほとんど関係ありません。 そう、年齢に関係なく社会人でも未婚者であれば貰うだけでオッケー (とは言ってもさすがに、いつまでもとはいかないようですが。。)

また、華僑は大家族であることが多く、遠縁の親戚でも頻繁に交流し合う密な家族関係。

よって家族親族内での利是だけでも、結構な人数になります。

 

その二。 親しい友人知人の子供、職場や身近にいる親しい未婚者へ。

いい部下をたくさん持つ上司は、幸せだけど利是は大変ってことですね

パーティ好きで人懐っこくグループで行動することが大好きな香港人は、親しい友人知人も多いわけです。 となるとやはり、ここでも配布人数は一気に増える。。。

 

その三。 いつもお世話になっている人達へ。

例えば、自分が住むマンションや親族が住むマンションそれぞれのコンシェルジュ、ドアマン、警備員、駐車場やお掃除などの管理スタッフ、また、常連のお店やレストランの担当者、などなど。 挨拶をするような間柄であれば基本的に、すべて。

いろいろ助けになってくれる自宅マンションのスタッフにはちょっと多めに渡しておくなど、さりげない工夫もいざという時に功を奏したりして。。。 などとという、侮れないこのカテゴリーの利是

ちなみにその彼らへの金額は?

20〜100HKD (約¥280〜1400) が一般的。 普段どれだけお世話になっているか、また今後どれだけお世話になりそうか (なるつもりかなど、相手との関係の近さでも金額は変動します。

 

ということで、香港で利是をあげる範囲はとても広く、人によっては相当な人数になるわけです

香港旧正月の大切な伝統、利是。 良好な人間関係を築く香港社会の潤滑油でもあるんですね。

 

 

恩徳や感謝を循環し身辺に仲間を増やすことによって富を繁栄させてきた、華僑らしい伝統の一端でもあるのかもしれません。

 

恭喜發財! 新年快樂! 萬事如意!

今年も皆さまにたくさんの幸運が訪れますように

 

JUN

香港STYLE Vol.6 香港の旧正月 ⓵ (2018.02.10)

お喋りと行動の量は、きっとどの民族よりも桁違いに多い香港人

この街がとにかくエネルギッシュと言われる所以は、間違いなくこれです。

そんな香港に、今年も間もなくやってきます

 

旧正月

 

旧正月は広東語で、農曆新年 (ロンレッサンリン)。

日本で旧正月として広く知られる 春節 (チュンズィエ) は、北京語です。

世界的にはチャイニーズニューイヤーとして知られるこの旧正月、中国やアジア中華圏の国々では、新暦のお正月よりもずっと盛大にお祝いされる大切な祝祭日です。

そして香港ではこの時期、街中に赤、ゴールド、黄色というおめでたい色が溢れます

 

旧正月は年によって日付けが変わり、今年2018年は、2月16日。

そして16日から数日〜10日前後、学校や会社はお休みなります。

中華圏の旧正月は各地で花火が上がり、お店は特別セールを行い、日本のお正月や欧米のクリスマス同様、家族親戚一族が集まりお祝いする一大イベント

 

そんな香港旧正月の期間中、香港人が会う人には必ず言う新年の挨拶があります。

 

恭喜發財 (コンヘイファッチョイ)

 

広東語独特の楽しそうな音とリズム。 そして見るからに、縁起の良さそうな字でしょう?

日本語の「明けましておめでとうございます」と同じように使うのですが、意味はずばり「お金が儲かっておめでとう!」

今ある財をお祝いしてさらに財を発展させよう、という福に満ちたおめでたい言葉。

恭喜發財

 

単刀直入でポジティブ、貪欲で合理的な発想が、まさに香港スタイルですね

 

また新年の願い事でよく使われる言葉を、いくつかご紹介します。

萬事如意 = 物事が全てうまくいきますように

大吉大利 = おめでたい事がたくさんありますように

生意興隆 = 商売繁盛しますように

心想事成 = 願い事が叶いますように

身體健康 = 健康でいられますように

 

そして最近は、こんな冗談みたいな (でもちょっと切実な) お願い事も。。。

科科攞A= 全科目でAが取れますように (香港の学生は、成績や学歴競争がすごい)

準時收功 = 仕事が時間内に終わりますように (香港は超オーバーワークでも有名)

肚腩無晒 = お腹周りがスリムになりますように (勉強、仕事のし過ぎで運動不足気味の人のため?)

秒秒爆數 = 秒刻みで大金を稼げますように (秒刻みというところが、ザ香港的発想)

 

勉強も仕事も、競争社会の香港。 現代ならではとも言えるお願いごとかもしれませんね。

 

どんな時もお喋りとフットワークの良さで、毎日を楽しむ香港人。 旧正月も喋って笑って食べて、エネルギッシュな香港人

福に満ちた一年になりますように

 

 

JUN