月別アーカイブ: 2018年4月

香港STYLE Vol.17 ヘルシースイーツはいかが? (2018.04.28)

香港からこんにちは

気温も湿度も順調に上がり続ける、5月目前の香港。
雨期には、空気中に水滴が見えるのではないかと思うほど、湿度は高くなります。
エネルギッシュな街の熱気と相まって、湿度もパンチの効いた強さになるのは、香港ならでは
じめじめとした雨期ですが、霧に包まれた香港島の摩天楼やヴィクトリア湾。 その霧が徐々に香港島側の山に向かって、生き物のように流れていく光景は幻想的です。
そんな高温多湿の香港に居ると、よく食べたくなるものが、香港スイーツ
糖水 (トンスイ)
実は香港は、甘いもの好きにはたまらないスイーツ天国。
飲茶でよく見かける点心スイーツはもちろん、美容効果もある香港のローカルスイーツ、海外の高級スイーツまで、世界中のものが簡単に手に入る香港は、その時の気分に合わせてスイーツも選り取りみどりです
中でも伝統的な香港ローカルスイーツ「糖水」は、豆腐、小豆、生姜、胡麻、胡桃、南国のフルーツなどをふんだんに使った、美肌効果もあるヘルシーな香港版お汁粉。
温かいもの (熱) と冷たいもの (凍) があり、一年中だいたいどちらも食べられます。
香港では、冷たいものは体を冷やすという考えから、喉が乾いた時のお水も食後のデザートも、基本的に温かいものを食します。
反対に、発熱など身体が熱を持っている時は、冷たいものを。 熱がある時は水風呂に入って身体を冷やす、という伝統的香港スタイル解熱法もあるくらい。
そう、理論はいつだって単純明解。  それが香港スタイル
大豆や小豆、胡麻などを使った、日本人にも馴染みのある、懐かしい味わいのヘルシーな糖水は、漢方の考えに沿った、香港人にとってはサプリメント的な存在。
ちょっと小腹が空いた時に、肌荒れやニキビが気になる時に、疲れた時の糖分補給に、風邪気味で熱っぽい時に、持病や気になる体調の効能薬として、などなど。
医食同源の考えから、香港人の生活に密着しているのが香港スイーツ「糖水」なのです。
それでは、糖水の人気メニューをいくつかご紹介しますね

 

 

豆腐花 (ダウフファ)

糖水の代表格的存在の豆腐花。 豆乳ににがりを入れて固めた、ふるっふるの食感。 豆腐の味がしっかりしていて、さっぱりした甘さのシロップスープといただきます。 甘いお豆腐  食後の消化を優しく助けてくれる香港人の知恵から生まれた健康スイーツです

 

綠豆沙 (ロダウサ)

伝統的香港の糖水メニューで、綠豆を使ったお汁粉です。 あずきバージョンもあり、日本のお汁粉より甘みは相当控えめ。

ビタミンとミネラルが豊富で美肌効果があるので、特に女性におススメ。 ヘルシーでお腹に優しい大人気メニューです。

 

木瓜燉雪耳 (モグワダンスイ)

これも香港糖水を代表する定番メニュー。 パパイヤと白キクラゲが、あっつあつの甘さ控えめ生姜シロップスープに入っています。 温かいパパイヤを食べた時は衝撃!でしたが、これがまた結構くせになる美味しさ

キクラゲが身体の中をきれいにし、女性ホルモン (出ました雌激素 ナニソレ?という方は香港STYLE Vol.11へどうぞ) のバランスや、髪やお肌のコンディションを整えるために食べる女性が多いスイーツ。 熱々のスープが新陳代謝を上げてくれます。 お祖母ちゃんも大好き、香港の家庭でよく作られる糖水定番メニューです。

 

健康三寶[蘆薈、海底椰、黑珍珠](ギンホンサムボウ[ロウフィ、ホウダイイェ、ハツァンジュ])

甘さ控えめ、優しい味のココナツミルクの中に、美肌のコンディションを整えるアロエと、この黒の粒々はタピオカではなく、なんとキーウィの種。 一度煮込んであるため、タピオカのようにモチモチしていて、最後にプチっと種を噛む食感がまた新鮮! 程よい甘さはあるのにとてもヘルシーな、リピート決定メニューです

 

椰皇芝麻湯丸 (イェウォンツィマトンユン)

ココナツジュースと、モチモチの白玉団子の中に黒胡麻のペーストが入ったスイーツ。さっぱりとした口当たりながらも、腹持ちが良くて黒胡麻の香ばしさが最高にヘルシーで大人気のスイーツです。 黒胡麻の他にも、マンゴーやパパイヤペーストバージョンもあります

 

楊枝甘露 (ヤンツィガムロウ)

香港スイーツの王道、マンゴー、ココナツ、アロエ、ポメロ、タピオカがタッグを組んだ香港最強スイーツ。 マンゴーの甘さとポメロの酸味、アロエとタピオカの食感が絶妙のバランスで、やみつきに

 

椰汁涼粉 (イェツァップランファン)

亀ゼリー (亀の腹甲の黒いゼリー) が、黒糖シロップスープの中に入って、ココナツミルクをかけていただきます。 デトックスや美肌に効果絶大の亀ゼリー。 香港スイーツの知恵、美容と健康の最強デザートです。 ゼリー自体はほんの少し苦味があるので、黒糖シロップと一緒にいただく他に、ココナツミルクやきび砂糖をかけて食べたりします。

又、冷んやりとした亀ゼリーが「清熱」(にきびや吹き出物などが出るのは、体に熱気があるからと考えられ、それを冷ます作用)の効果があり、夏によく食べられます。真夏に食べたくなる暑気払いデザートです

 

龍眼珍珠涼粉 (ロンガンツァンジュランファン)

上と同じ亀ゼリーに、珍珠 (ツァンジュ) という黒糖を混ぜて作った大きな黒いタピオカと、龍眼 (ロンガン) という中国南部のフルーツ (ライチに似ていますが違うもの。味はライチより甘さがあります) をトッピングした、最高に贅沢でヘルシーな香港スイーツ

 

いかがでしたか?

香港人と一緒に食事をすると、〆はかなりの頻度で糖水に行こうと言われます。 フルーツや食品の自然な甘みを使ったヘルシーな糖水は、香港人の美と健康の秘訣。

香港マダムの肌がきれいなのも、こんなところに秘密があったのかもしれませんね。

健康は全ての源、と考える香港人の知恵がたくさん詰まった糖水。 香港を訪れたらぜひおススメの香港スイーツです

JUN

香港STYLE Vol.16 香港が紡ぐ音色 (2018.04.21)

香港からこんにちは
世界中のおもちゃ箱をひっくり返したような街、香港。 何でもアリで何でもあるこの街は、例えば、乗り物ひとつを見ても何でもあります。
タクシー、ミニバス、2階建バス、トラム (路面電車)、ピークトラム、MTR (地下鉄)、マカオや離島への大型フェリー、そしてスターフェリー。
この狭い香港によくこれだけのものが、、、と思いますが、どこかの夢の国、遊園地のアトラクションのようですね
その中で、香港市民に愛されるこの街のシンボル的存在が、
スターフェリー
廣東語で、天星小輪 (ティンシンシウロン)。
1888年に、当時英国領だった香港島と中国大陸側の九龍を結ぶ、船の交通手段として登場したこのスターフェリー。
香港の摩天楼、空、山、海のコントラストと、昼夜問わずヴィクトリア湾の絶景大パノラマを楽しめることから、観光客にも大人気ですが、長年香港市民の足としても愛されています。
湾を行き交う大小の船を眺めながらの約8分間のショートクルージングは、波の音とフェリーのエンジン音だけが心地よく耳に響く、ゆったりとした時間。
ハイスピードで忙しい香港で、街の喧騒からホッとできる貴重な時間でもあります。
香港島セントラルのフェリーピア (Star Ferry Pier, Central)。

ちょっぴりノスタルジックな時計台が素敵ですね

 

スターフェリーの船体は2層に分かれていて、1階席 (Lower Deck。二等席) と2階席 (Upper Deck。一等席) に分かれています。

 

2階席は、船の中心部分がオープンデッキ、両端先端部がエアコン付きのインドアデッキとなっています。

どこに座るかは自由。 オープデッキで波のリズムを感じながら海風に吹かれるのもいいですし、暑い日はここで一息、エアコン席を選んで景色を見ながら涼むのもいいかも

 

出航の証を告げる笛の音が鳴ると、エンジンが動力いっぱいまでパワフルに動き始めます。

それまで静かに佇んでいたフェリーの周りの翡翠色の海水が急に白っぽく淡い色になり細かい泡を立て始めます。  きっと水中では、スクリューエンジンのプロペラが全開に回っているのでしょう。

そんな色を見ながら音を感じ、クルージングがスタート

 

これはフェリーを埠頭に泊めておいた2本の大縄を、セーラー服の水兵さんが外すところ。星のマークが施されたネイビーブルーのセーラー服も、スターフェリー登場の1888年当時からほぼ変わらずこのデザインだそうです。

絶妙なタイミングで埠頭側から船体側に渡すのですが、息のぴったり合った作業はまさに名人技

 

太陽に照らされキラキラと輝くヴィクトリア湾の水面を、スターフェリーはゆっくりと少しずつ向きを変え、埠頭を後にします。

これは船内の2階席 (一等席)。

全ての座席にはスターフェリーのシンボル、スター (星) が施され、シンプルで温かみのあるアンティークなデザインが、とても素敵です

座席の背もたれは向きを変えられ、対面で座ることもできます。 1888年当時としては、革新的デザインであったはず。 当時のイギリスは産業革命の力を存分に発揮して、長く使えるいいものをたくさん作っていたのですね。

 

の〜んびりゆったり。 波の穏やかな揺れのリズムに身を任せ、ぼーっと水面を眺めるスターフェリーの時間はきっと、どんな人にも至福の時。

全てがハイスピードの香港の喧騒から一瞬だけ離れ、そしてまた喧騒に戻っていく、その間のひと時です。

 

スターフェリーは、誰もが懐かしい気持ちになる、そんな不思議な魅力を持っているような気がします。

 

約8分のショートクルージングも間もなく終わり。 対岸のフェリーピアに近付くと、エンジンの逆回転の音がし始めます。

太く編み込まれた縄が、また絶妙なタイミングで埠頭側に投げ渡され、2本の縄でつながれる船体と埠頭。  

これ以上に無いほどにピーンと張り詰められた縄が、その力と存在感をいっぱいに醸し出し埠頭と繋がれるのを見る時、フェリーが無事にひと仕事終えて停止したことを実感します。

 

エネルギッシュでパワフルでエキサイティングな街、香港。 おもちゃ箱をひっくり返したような街、香港。 そして、誰もが本気で貪欲に生きる街、香港。

そんなダイナミックで強い街だからこそ、目で見る、音で聴く、肌で感じる優しさとか懐かしさ。。。 そんな、ちょっとだけ心のネジを緩められる時間も、きっと最高の贅沢になるのですね。

 

スターフェリー

香港を訪れたらぜひ、摩天楼を遠くに見ながら波の音色に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか

JUN

香港STYLE Vol.15 香港キッズのバイタリティ (2018.04.14)

香港からこんにちは

日本では新年度が始まり、新しい環境にも少しずつ慣れてきた頃でしょうか

香港の学生は、今週でイースターの春休みは終わり。 来週には学年のラストスパート、3学期がスタートします。 

香港の学校は、現地のカリキュラムに沿ったローカルスクール、海外のカリキュラムに沿ったインターナショナルスクール共に、欧米と同じ9月が新年度。
ですので4月〜6月の学期は、試験がた〜くさん目白押しの、一年間総まとめの最終学期になります
毎朝、アマさん (住み込みのお手伝いさん) に手を引かれて登校する小学生達。
細く曲がりくねった香港の坂道をガンガン進む大型スクールバス。
地下鉄やバス、スポーツ大会の試合待ち時間中でさえ参考書を広げ勉強をする、一寸の時間も無駄にしない中高生達。
どれもこれも、香港の学期中に見られるごくありふれた光景ですが、それでも、皆がそれぞれの持ち場でそれぞれに頑張っている姿を見るのは、気持ちのいいものです
洋の東西両文化に強いパイプを持ち、世界中から人、物、情報、投資が集まる、アジアを代表する巨大グローバル都市、香港。
この街の国際的地位を支える要素が、技能の面からあるとすれば、それはきっと「英語」ではないかと思うのです。
香港は、151年間英国領だったということを差し引いても、中国返還後も高水準の英語教育が維持されています。
それは、英語は嗜み程度でと考える人も多い日本とは違い、英語を使えることには実利的な恩恵があり、将来の社会経済力や幸福に直結していると考える人が、香港には圧倒的に多いからなのでしょう。
また、さまざまな国際交渉の場では「相手を知らずして戦えず」ということも、香港の人達はよく分かっています。
相手の言葉を操れるということは、相手の思考や価値観を知る、読める、ということ。
外資に広く開かれた自由経済市場として発展してきた香港は、英語を母語、又は公用語とする人達とのビジネス交渉を自分達に有利に運ぶには、英語という言語が持つ論理性や説得性思考の習得が必須であると見抜いていたんですね。
それに加えて返還後の香港では、学校のカリキュラムに中国公用語の「普通話」 (英: Mandarin) が必須科目に加わり、香港の子供達は勉強に習い事に大忙し
子供が幼少期から、多くの教育投資を行う香港人。 彼らの放課後や週末は、いくつもの習い事でいっぱいです。
ピアノ、ヴァイオリンなどの楽器のレッスン。 と言っても一つではなく、大抵の場合2つ3つの楽器が出来る子がほとんどという、マルチタレントぶり。
バレエ、スイミング、フェンシング、テニス、バスケットボールなどスポーツのトレーニング。
各教科の家庭教師や学習塾での補修授業。
息抜きも兼ねて、絵画教室やクッキング教室。
などなど、1日にいくつも掛け持ちでこなす子供達もいます。

 

ところが香港の教育投資は、学科やスポーツ、芸術だけではありません。

香港の学校では、金融や世界経済の仕組み、起業に関することを子供達に教える教育プログラムまであります

Finance Club (財政・金融学クラブ)、Young Entrepreneur’s Meeting (若い起業家の会合)、Economy Club (経済学クラブ) など、もちろん必須ではありませんが、これらのプログラムは学校で大人気

 

金融とはまさに生き物。 毎日刻々と変化するこのようなトピックは、本当にその専門家でないと教えるのは難しいはずです。

が、ここは香港。 石を投げればバンカーかロイヤーに当たると言われる街ですので、金融の専門家には事欠かないのです

内容はもちろん子供向けにザックリとなのでしょうけれど、世の中のお金の流れ、増やす仕組み、管理の大切さ、などを11歳頃から真面目に学べるのは貴重なことのような気がします。

国際感覚が鋭く「金儲けは善」と割り切る、香港らしいパワフルでしなやかなお話でしょう?

 
JUN

 

補聴器まつりにご参加の方の感想です。

3月13日(火)に「脳と聞こえのお話と認知症予防らくらく体操」というタイトルで、補聴器まつりを開催いたしました。ご参加の皆さまのご感想をご紹介させていただきます。

詳しい開催内容は、「補聴器で認知症予防!?(補聴器まつり)」 をご覧ください。

【脳と聞こえのお話】のご感想

  • 将来必要になる日が来るかもしれない。健康なうちに正しい知識を得たいと思い参加しました。
  • 補聴器は単に耳の機能の衰えからくるものと考えていたが、深く脳が関係していたことを知り、目が覚めた思いです。
  • まわりの人との会話、聞き違いによる誤解、耳は目や歯と違った意味で大切だと思いました。
  • 初めて参加させていただきましたが、聞こえないことが認知症に繋がるのが良くわかりました。
  • 参加者の方のいろいろな声が聞けたし、専門分野のお話しもうかがうことができて、とても楽しく有意義な時間を過ごす事ができました。
  • 機会があれば、また参加したい。
  • 付き添いで来ました。大変参考になりました。
  • 補聴器を使用しているが雑音により、あまりよく聞こえない。調整も必要だとわかった。
  • 最新の補聴器をぜひ試してみたい。今のと比べてみたい。

 

【認知症予防らくらく体操】(認知症予防プログラム)のご感想

  • 楽しく、なごやかな中で過ごすことができた。
  • 楽しかったけど、難しかった。
  • おもしろかった。
  • 久しぶりに笑った。
  • 足をよく動かすので、脳とのバランスが良くなる。
  • 体がポカポカし、血液の流れが良くなった。
  • 体がついていかない。
  • 時間があったら、他にもいろいろな練習をしたい。
  • 何人か集まる会があるので、そこでもやってみたい。

今回の皆さまご感想を活かして、次回の開催役立ててまいります。たくさんの方のご参加をいただき、本当にありがとうございました。

 

補聴器で認知症予防!?(補聴器まつり)

3月13日(火)に「脳と聞こえのお話と認知症予防らくらく体操」というタイトルで、補聴器まつりを開催いたしました。

 

今や、テレビなどで「難聴と認知症の関係性」「補聴器で認知症予防」という内容でたくさん放送されていますので、皆様もお聞きになったことがあるのではないでしょうか。お耳の聞こえが遠くなると脳に届く音が減ってしまい、脳が委縮して認知症の進行を早めてしまう可能性があるとも言われています。

 

 

健康寿命を考える時、私たちは補聴器店としてお耳と聞こえをもっと知っていただくことから始めてみようと、今回のイベントの開催に至りました。

今回は、午前と午後の2回開催で総勢80名様のご参加をいただき、認知症予防や、補聴器への関心の深さを感じました。補聴器をすでにお使いの方も、少し気になっている方も様々でしたが、皆さん熱心に耳を傾けていました。

 

こちらは認知症予防体操の風景です。3つのグループに分かれて、ボールを渡しながらしりとりをしたり、足踏みをしながら1~50まで数字を順番に言いの倍数の時には数字を言わずに手をたたいたりと、ゲーム感覚で楽しみました。

数字に集中していると、足踏みが止まってしまっていたり、なかなか思うようにできないこともありましたが、そこはご愛敬 皆さん、時には真剣に、またお隣の方と仲良くなりながら笑顔いっぱいの会になりました。

 

今回の皆さまの感想はこちらからどうぞ。

 

補聴器に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、聞き返すことが増えたり、テレビの音が大きくなってきたら、補聴器を上手に取り入れてみませんか?補聴器は心と心をつなぐ素敵な機械です。ご家族やお友達との会話が、もっともっと楽しくなるのではないでしょうか。

 

当店では、認定補聴器専門店として、認定補聴器技能者3名が、いつでもご相談を承っております。どうぞお気軽にお問合せください。お待ちしております。

香港STYLE Vol.14 楽園の休日 (2018.04.07)

香港からこんにちは

香港の学校は、今どこもイースター休み (復活祭の春休み) 。 5月頃から始まる高温多湿の本格的な雨季&夏を前に、香港の人達は様々な屋外活動に繰り出しま

屋外スポーツやスポーツ観戦、キャンプ、遊園地、ヨットやボート遊び、バーベキュー、そして、、、

 

ハイキング

 

今回は香港人にも人気の、日帰りハイキングスポットをご紹介します。

 

南Y島 (Lamma Island)

南シナ海に浮かぶ南Y島は、香港島の南西に位置する島です。

香港島、中環 (Central) のフェリーターミナル4番乗り場から、榕樹灣 (Yung Shue Wan)行きの定期便フェリーで約30分

さぁ出発

 

南シナ海の色は日によって少しづつ違って見えますが、晴れていると本当に柔らかできれいなブルーグリーン色

 

香港の人達が、富と長寿のお守りとしてよく身につけている翡翠の色ともよく似た海の色。 そんな海をボーッと眺めながらのフェリー時間。

いつもは香港島から見ている南シナ海を、今度は海から香港島を見ながら、フェリーは水しぶきをあげて進みます

 

そして行き着いた先には、柔らかい陽射しに包まれた穏やかな景色が

 

つい先ほどまで目にしていた金融街の高層ビル群、60階建の高層住宅、煌びやかなインターナショナルブティックの数々、、、あれは蜃気楼だったのかしら?と思うような別世界が、そこに広がります。

 

1980年代頃から、香港郊外の住宅区としての役割を果たすようになった南Y島。
それまでは、島内に20あまりの小さな村が散らばる香港の離島でした。 従来島に住む人々は、稲作と漁業で生計を立てていたそうです

島内の細い道は、物を運搬する小さなトラクターこそ時々走りますが、車はなし。 車は禁止ですので、信号機もありません。 自転車が、彼らの移動手段です

時が止まったかのような低層一戸建てのゆったりとした街並みや、人口密度の低さ、自然の豊かさ。

贅沢で煌びやかでマテリアリスティックな合理主義という側面も併せ持つ、香港の都市生活の全てをひと通り経験した人達、特に西洋人を惹きつけ、静かなヴィレッジライフに憧れて、敢えてこの島を住居に選ぶ高給エグゼクティブもいます。

 

フェリー乗り場のすぐ近く、ローカルショップの並ぶハイストリートのような所を通り抜け、さぁ、ハイキングのスタート

 

木々に囲まれたハイキングコースは、ごく緩やかな登りの傾斜。  コース全体の傾斜はそれほどきつくないので、子供から大人まで楽しめます。

一説によると、一日に歩く距離が世界で一番多いのは香港人なのだとか。  もっとも、単純に「歩く距離」というよりは、彼らは行動のスピードが早いゆえ歩く距離もそれに比例して多くなる 、というのが正しいような気もしますが

とにかく、香港人は行動的。 歩くの大好きです

 

時々、可愛らしい色の小さな野花に見惚れてみたり、パパイヤの実のなる木を見上げてみたり

 

ハイキングコースの要所ごとには、案内標識も出ているので安心。 まず迷うことはありません。

 

そして南Y島の有名なビーチ、洪聖爺灣泳灘 (Hung Shing Yeh Beach)。

木々に囲まれたグリーンのトンネルを歩き続け、ふわっとひらけた場所に出た時の、心の開放感とちょっとした脳の脱力感。

誰もが幸福になる瞬間です

 

ビーチを過ぎると、再び細く緩やかな登り坂のハイキングコース。

 

一人で考え事をしながら、時々ボーッと景色を眺めながら、一緒に来た人達とノンストップでお喋りをしながら。 それぞれが好きなスタイルで思い思いに自然を楽しめるのも、ハイキングの醍醐味ですね

そしていつのまにか私達は、見晴らしのいい山頂パビリオンへと導びかれていきます。

 

辿り着いた南Y島の山頂からの眺め。

 

高層ビルや街の騒音はどこにもありません。 あるのは、海と空と山。 空気は澄み渡り、時折どこかから聞こえる鳥の声。 目の前には、どこまでも続く海が広がります

 

山頂でゆっくり景色を楽しんだ後は、今度は緩やかな下り坂。 いくつかの集落を通り過ぎながら、島の反対側にある帰りのフェリー乗り場、索罟灣 (Sok Kwu Wan) という村を目指して歩きます。

途中、山の中腹から見下ろす南Y島の漁村や、彼方にうっすらと香港島も見えはじめ、また少しずつ楽園から日常の世界に戻って行くかのよう。 その感覚もまた、とっても不思議でなぜか愛おしい。

 

 

ハイキング最終地点、索罟灣のフェリー乗り場周辺には、海鮮レストランがたくさんあり、フェリーまで時間があればぜひこちらで食事もおススメです。 シーフードの新鮮さは最高級。 生け簀から取って調理してくれます

 

南Y島のサンセットを眺めながら食べる新鮮なシーフード料理は、歩き疲れた身体を癒してくれる格別のお味。

 

どこまでも静かでどこまでもきれいで、どこまでも穏やかな南Y島の自然。

ものすごくドラマチックな何かがあるわけではありませんが、いつの間にか心に沁み入る、自然と人間の優しい調和があります。

 

帰りのフェリー、香港島に連なる高層ビルの煌びやかな夜景が見えてくると、それはそれでなぜか私達をホッとさせてくれる、そんな優しさもある香港。

国際近代都市であり、南国の楽園。

香港を訪れたら、こんな楽しみ方もおススメです

 

JUN