年別アーカイブ: 2018年

香港STYLE Vol.49 チョコとクリスマスと私の時間 (2018.12.8)

香港からこんにちは

 

12月に入り、街はすっかりクリスマスムードの香港。 

 

ラグジュアリーブランドが集まる 中環 (Central) のショッピングモールやブティックのショーウィンドウは、この時期、クリスマスデコレーションでより一層華やかになります。 

 

香港は、様々な文化や宗教バックグラウンドを持つ人達が住む多民族国際都市ですので、クリスマスに関しても、宗教的、伝統的な趣旨は、欧米ほど濃くはありません。 

楽しくて華やかでハッピーで、気分が上がればそれでよし

 

香港キッズにとってクリスマスは、紅白のジャンパーを着た白い顎髭の大柄な ”鬼佬“ お爺さんが「Ho Ho Ho!」と言いながらプレゼントを持ってきてくれる、楽しいイベント

拝金主義的な側面も合わせ持つ香港のマテリアル社会で、タフ&スポイルに育つ香港キッズが、思う存分甘やかしてもらえる、夢のような時間がクリスマスなのです

 

各ショッピングモール、各ブティックごとに趣向を凝らしたデコレーションでクリスマスの雰囲気を盛り上げますが、中でも毎年大掛かりなデコレーションで、見る人を楽しませてくれるのが、中環 (Central) の 置地廣場 (The Landmark) 地上階、アトリウムに設置されるクリスマスデコレーション。

デコレーションというよりは、もうほとんど「アトラクション」のような大掛かりなサイズで、ランドマーク・ビルの4階分吹き抜けの屋内コートヤードのスペースを大胆に使って設置されます。

昨年2017年のクリスマスは「It’s a small world」でした。

時間になると、世界中の子供達の人形がアトラクションの中から出てきて、音楽に合わせて動く仕掛けが愛らしく、多くの人々を魅了しました。

 

 

そして今年、ランドマークに突如現れたのは、、、

 

「Monster’s Chocolate & Sweets Factory」

 

チョコレートとイタズラが大〜好きな、ポップなモンスター達。 個性豊かな愛らしい彼らが美味しいチョコを一生懸命作る工場で、このアトラクションを訪れる子供達は皆大喜び

 

工場の中には、様々なモンスター達がそれぞれの部署で (?) 働いています。

生真面目モンスターも、、

 

すっとぼけモンスターも、、

 

姉御肌の姐さんモンスターも、、、

 

できたてチョコを隠れて頬張る、いたずらっ子モンスターも、、、

 

上下に動くチョコレート箱ピックアップ用クレーンで遊ぶ、お茶目くんモンスターも、、

 

みーんな気のいい愉快な仲間たちで、美味しいチョコレートが大好きなモンスター達です

 

 

そんなポップでやんちゃで可愛い空間とは対照的に、大人にとっても、シックで落ち着いたクリスマスの空間が、香港にはあります。 

 

例えば、名門マンダリン・オリエンタルホテル。

これぞ East meets West。 最高に居心地のいい、東西様式の見事な融合です。

 

グリーンとゴールドだけで、こんなにエレガントでシックなツリーができるのも、香港スタイルの香港マジックなのかもしれません。

 

そんな成熟した空間で過ごすクリスマスシーズンの午後のひとときは、また普段と違ってとてもラグジュアリー。

 

それは、マテリアルからは得られない時間と空間と精神の贅沢、とでも言いましょうか。

 

 

その充実度は、物質を得た時のような強烈なインパクトのある瞬時の満足感はないけれど、感性と知性にじんわりと染み渡り、時間が経つにつれそれはさらに深く浸透していき、決して色褪せない人生の記憶になるような気がするのです。

 

JUN 

 

 

補聴器定期お手入れ & 相談会のご案内

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「認定補聴器専門店」久喜補聴器センター エルサイトウでは、毎月、「認定補聴器技能者」による補聴器定期お手入れ & 相談会を実施しています。

補聴器の調整・電池・クリーニングなど、お使いの補聴器について多くのご相談を承っております。ぜひご利用ください。

12月~来年2月の補聴器定期お手入れ & 相談会日程は以下の通りです。受付時間は、いずれも午前10時から午後6時までです。

2018年
12/ 7(金)(定期お手入れ & 相談会)(終了しました。)
12/16(日)(定期お手入れ & 相談会)
12/22(土)(定期お手入れ & 相談会)

2019年
 1/11(金)(定期お手入れ & 相談会)
 1/20(日)(定期お手入れ & 相談会)
 1/26(土)(定期お手入れ & 相談会)

 2/ 8(金)(定期お手入れ & 相談会)
 2/17(日)(定期お手入れ & 相談会)
 2/23(土)(定期お手入れ & 相談会)

もちろん、この日以外でも「認定補聴器技能者」が社員として常駐しておりますので、いつでも大丈夫です。(水曜日定休)

なお、お客様のために当店がご用意しております無料試聴器台数は、現在35機種、87台です。機種、台数共に他にあまり例を見ない豊富さです。さらに、補聴器はお客様一人一人にきちんと合わせるため、試聴期間中にも何回かの調整が必要です。お貸出期限は限定しておりませんので、ご納得いかれるまでお試しいただけます。

補聴器のことでお迷いやご不明なことは、どうぞお気軽にお問合せください。(0480-22-3110)

補聴器もプロのお手入れを

専門医によるコンタクト定期検診

contact_c512月~来年2月のコンタクト検診日時のご案内です。ご自身の眼の健康と安全のために、ぜひ定期的にお受けください。

1978年(昭和53年)にコンタクトレンズの販売を開始した”草分け老舗専門店”として、お客様の安心と安全のために、無料で受診していただけるシステムです。

無料検診日時は、原則として毎月第1、第3土曜日の夕方と、奇数月・第4日曜日の午後です。ウェッブ上では少なくとも3ヶ月先のスケジュールまでご案内させていただいております。

12月 1日(土) 5:00pm~6:30pm(終了しました。)
12月15日(土) 5:00pm~6:30pm
 1月 5日(土) 5:00pm~6:30pm
 1月19日(土) 5:00pm~6:30pm
 1月27日(日) 3:00pm~5:00pm
 2月 2日(土) 5:00pm~6:30pm
 2月16日(土) 5:00pm~6:30pm

香港STYLE Vol.48 オークションとアートトーク (2018.12.1)

香港からこんにちは

 

スイスで行われたクリスティーズ・ヨーロッパのジュネーヴ・オークションに続いて、Christie’s Hong Kong (佳士得 香港) オークションが行われました。

 

11月23日〜28日、場所は香港島の Wan Chai (灣仔) 地区にある Hong Kong Convention and Exhibition Centre (香港會議展覽中心) です。

毎年香港オークションの会場となる、通称コンヴェンション・センターは、国際商業展示会や国際会議、大きなセミナー、香港政府の行事やセレモニーなどにも使われる複合施設。 1997年、香港の中国返還式典もこちらで行われました。

 

オークションは、ジュエリー、宝石、時計、中国の古典美術や工芸品、陶器、日本美術、西洋美術、現代アート、ワイン、それに香港ならでは、Hermès のハンドバッグ (プレシャススキン素材や世界で一つしかないオーダーものデザインなど、希少価値の高いもの限定) など、各分野ごとに細かいスケジュールが組まれます。

 

また期間中に、クリスティーズがオークション出品物に関連する専門家達を世界中から招待し、セミナーやパネルディスカッション形式のアートトークを毎回いくつか行うのですが、 これがまた、実に大変に面白いのです。

 

これらはオークションの合間に行われるのですが、どこどこ大学何ちゃら教授の、机上の独断美術史講義なんかを聞くより、2000倍面白い!

なぜって?   それは簡単。

 

ずばり! 

 

このアートが、お金と連動しているから。 

 

美術品オークションは、れっきとしたビジネス。出品物に関わってきた人、時間、歴史、全てひっくるめて値段が付けられ、取り引きされ、投資の対象にもなるのです。

 

現在進行形の美術品市場を、多角的に知り尽くしたクリスティーズのスペシャリスト達が、さらにその道のザ専門家から、時にユーモアたっぷりに引き出す話は、現実的で実用的で刺激的。

目の前のたった一枚の、百何十億という夢のような絵画から、西洋史と東洋史の点と点が繋がり、思わずポンっと膝を叩きたくなるような瞬間にも出会うのです。 

そんな爽快さこそも、美術品オークションビジネスの醍醐味なのかもしれませんね。 

 

 

芸術も科学も医学も、人間がやることにさほど違いはないと思っています。 

どんなに崇高ぶっていても、偉そうなことを言っても、お金が直結するから真理が見える。

そんなクールで当たり前のことを気づかせてくれるのが、オークションのおもしろさなのです。 

 

こちらは、24日に行われたヴァン・ゴッホの絵と生涯についてのパネル・ディスカッション。

左から順に、このディスカッションの司会、クリスティーズ・アジア取締役 Elaine Kwok 氏 、ヴァン・ゴッホ美術館館長 Axel Ruger 氏、クリスティーズ・グローバル会長 Jussi Pylkkanen 氏と、もう一人、ヴァン・ゴッホ美術館主任研究員 Teio Meendendorp 氏の4人で、大変興味深い話を聞くことができました。 

ヴァン・ゴッホは実は画家ではなかった?!件、日本文化の持つ繊細美への憧れが強過ぎて、それを求めて南フランスへ移住した?! (けれども全然違った件。。。

 

さて今回、香港オークションのスターセールは、中国古典美術の最高峰、Su Shi (蘇軾/1037〜1101) による 「Wood and Rock」(木石圜)。

 

落札価格 HK$463,600,000 (約67億2千万円) なり。 

 

Su Shi は中国北宋代の政治家であり、詩人、作家、書家、画家といういくつもの顔を持った、中国のレオナルド・ダ・ヴィンチとも呼ばれる人物です。

 

また、ジュエリー部門では、21石のカシミール・サファイアと、23石のダイヤモンド、合計109.98キャラットのネックレス「The Peacock Necklace」が注目されていまた。

 

カシミール・サファイアそのものが大変希少なうえ、21石の色をここまで揃えることのできたネックレスは奇跡に近く、こういった色揃えだけでも100年はかかるでしょう。

 

 

滑らかなヴェルヴェットの手触りを思わせるような深いブルーの輝きに、ふわっとシルクをかけたような、なんとも言えない独特の色とオーラを持つカシミール・サファイア。

見惚れるほシンプルで、見惚れるほど美しく、見惚れるほど知的な「The Peacock Necklace」。

 

落札価格は,、HK$116,537,500 (約16億9千万円) 。

カシミール・サファイアとしてはオークション史上、再び世界最高額を記録しました。

 

 

優れたアートや素晴らしい宝石は、限られたごく一部の才能や、自然が織りなす奇跡の積み重ねによって作られるもの。けれども、それらの作品は私達万人に開かれています。

 

オークションハウスを通じて受け取るもの、それは精神的な富の蓄積であり、もしかしたら、一生をかけて手に入れていく真の豊かさなのかもしれませんね。

 

JUN

 

香港STYLE Vol.47 オークションで出会うストーリー (2018.11.24)

香港からこんにちは

 

先日スイスのジュネーヴで行われた、Christie’s のジュエリー・オークション Magnificent Jewels。

世界中の顧客から集められた300点以上の壮麗な宝飾品やジュエリーが競売にかけられ、アートとビジネスが融合した、エキサイティングな一夜となりました。

 

その夜のスターセールの一つが、18.96ctの大粒ファンシー・ヴィヴィッド・ピンクダイヤモンド The Winston Pink Legacy 。 

キャラット単位 260万ドル (約3億円) という、ピンクダイヤモンドについた per carrat 価格としては世界最高額を記録し、オークション会場が大きな賞賛の拍手に包まれました。

 

 

 

ジュエリーオークションの中で最も格の高いMagnificent Jewels 。 競売にかけられる作品はすべて、世界的に希少価値のあるものばかりです。

国宝にも匹敵するほどのミュージアムクラス・ピースが、次々と入札され落札されていくのがジュエリーオークション。

 

オークションには、「オークション・カタログ」という、出品される作品全てを紹介した分厚い本が、オークションの数ヶ月前に必ず発行されます。

カタログには、ロット番号順に出品作品の写真、詳細と説明、そして落札予想価格が記載されます。 

 

 

どうかすると、その辺の美術書などより、よほど詳しく分かりやすく書かれている、と私は思っているオークション・カタログ。  

なにせ、オークションハウスを支える各分野の「スペシャリスト」と呼ばれる、超マニアックなオタク集団、、、いや (笑)、専門家集団が作るカタログです。

オークションハウスの「スペシャリスト」。 美術市場でこれほど頼りになる人達はいないと私は思っていますし、はっきり言って、気難しいどこかの西洋美術史の教授が書いた、使えないウンチクだらけの美術書などより、よっぽど読んで楽しく見て楽しく為になる、、と個人的に本気で思っているのが、オークション・カタログです。

 

そしてなにより、カタログに載る100年200年、もによっては数百年という歴史を持つ国宝級の出品作品が、美術館に鎮座し有り難がられることなどなく、時代を超えて人の手から手へ、市場を介し世俗にまみれ流通してきたという、なんともダイナミックな事実。

そしてこれからも所有者を変えて市場へ流通し、歴史を刻みながら生き続けるであろうという事実が、作品にある種の現役感と生命感を与え、それが見る者を魅了するのかもしれません。

 

さて、オークション・カタログに必ず明記してあるのが、落札予想価格。

入札者が入札価格の目安とできるように、オークションハウスのスペシャリスト達が付けるもので、入札スタートは通常、予想落札価格の最低ラインから始まります。

 

実はこの落札予想価格、1970年代まではオークション・カタログには一切載っていませんでした。 

どういうことかと言うと、つまり、作品の価値を自分で判断できない人間はオークションの参加資格なし、ということ。

オークション発祥があのお国と聞けば、妙に納得 (?!) のちょっぴり高飛車な、、、いや、高貴なお話、、、でしょうか。笑

しかし、それではマーケットが広がらないから、カタログに価格を載せてはどうかという提案が、当時出たそうです。

が、またそこからが大変。  価格を明記するなどとは美術作品への冒涜である、との大議論に発展! 

結局、ロット番号の横に価格を記したリストを作成し、カタログに折り込みで入れるという方法で決着。 その後も少しずつ改良を重ねながら、現在のスタイルでのオークション・カタログが出来上がったのです。

 

 

それでも、真のコレクターは必ず、現物を見てから入札を決めます。  

ジュエリーや美術品は大きな買い物であり、そのために、オークションハイライトの作品を、コレクターが多くいる都市に回し、プレビューを開くのです。

プレビューでは、どこそこのジュエリーアートディーラーが Van Cleef & Arpels 1924年製のロングネックレスを熱心に見ていたとか、ある有名コレクターが、ガラスケースから出してもらった JAR のブローチの裏側を、ルーペで丹念に見ていたとか、そういった話からスペシャリスト達内で落札価格が予想されることもあるそうです。

 

 

 

 

オークション・プレビューで出会う様々なストーリーを持つ宝石たち。

それらは現在進行形の生きたアートであり、そこで手に取ったジュエリーが、私に多くのことを語りかけ、精神的な富とは何かを実感させてくれるのような気がするのです。

 

JUN

 

香港STYLE VOL.46 The Winston Pink Legacy (2018.11.17)

香港からこんにちは

 

11月13日、スイスのジュネーヴで、世界2大美術品オークション会社の一つ Christie’s (クリスティーズ) によるラグジュアリーオークション、Magnificent Jewels (マグニフィセント ジュエルズ) が行われました。

 

各部門トップエンドを集めた格の高いオークションは必ずイブニングセールとなり、Magnificent Jewels は、ニューヨーク、香港、ロンドン、ジュネーヴの各都市で、毎年5月と11月に行われます。

オークションでは、毎回多くのドラマが生まれますが、今回も期待を裏切らない エキサイティングなものになりました。

 

18.96キャラットという稀に見る大粒の、ファンシーヴィヴィッド・ピンクダイヤモンドリング「The Pink Legacy」が、予想落札価格 $30〜50million (約34〜57億円) で出品されたのです。

 

この「The Pink Legacy」の出品者については、クリスティーズは徹底した守秘により、今回もプライベートオーナーとしただけで身元は一切公表していません。  

分かっていることは、ロンドンに本社を置くダイヤモンド鉱山、流通、加工、卸売会社「The De Beers 」(デビアス) グループを経営する Oppenheimer (オッペンハイマー) 家が、かつて所有していたことがある、ということだけ。

 

希少なカラーダイヤモンドの中でも、極めて鮮やかな色合いを持つもののみに鑑定される「Fancy Vivid」というカテゴリーのカラーダイヤモンド。 それは、色付きダイヤモンド約10万個に一つとも言われています。 

 

さらに、希少なピンクダイヤモンドで10キャラットを超えるものは極めて稀で、「The Pink Legacy」のような19キャラット近いファンシーヴィヴィッド・ピンクダイヤモンドという宝物の様な出品は、長いオークションの歴史でも過去に例がありません。

 

通常、目視では見えない極々小さな不純物や曇り、僅かに別のカラーが混ざっていることが多いダイヤモンドにおいて、不純物を一切含まず、ここまで高い純度と鮮度と透明度を持つ「The Pink Legacy」。

それは、この石が数億年前に地球内部で生み出された時、通常のダイヤモンドが作られる以上の高温度と高圧力が、瞬間的にであれかかったという奇跡の証明なのです。

 

また、ため息が出るほど完璧で美しい、クラッシックなカット。

 

カラーダイヤモンドにおいても、ファセット数を多くすることで、より石の輝きを引き出すよう研磨されることが多いのですが、「The Pink Legacy」は、石そのものが持つ化学的にも驚くべき純度と透明度の高さを生かしクラッシックなカットが採用されています。 それがまた、この石の奥深い色合いと相まって、洗練と品格となっているのですね。

 

全てが緻密に計算された最高レベルの研磨を施す、ダイヤモンドの研磨職人。 私は、この人達以上に畏敬の念を抱く人達はいないかもしれません。

「The Pink Legacy」は、人類、そして地球の「資産」と言っても、決して大げさではないと思うのです。

 

今回のような大きなオークションの前に必ず行われるオークションプレビュー。 ニューヨーク、香港、ロンドン、ジュネーヴという各都市で「The Pink Legacy」は、熱心なコレクターや専門家達を多いに魅了しました。

今回の Magnificent Jewels オークション会場は、レマン湖のほとりに建つ1834年築の由緒あるホテル、Four Seasons Hotel des Bergues Geneva (フォーシーズンズ オテル デ ベルグ ジュネーヴ)。

300点以上の希少なデザインジュエリー、ダイヤモンド、宝石、パールなどが出品され、「The Pink Legacy」以外にも、資産価値の高いジュエリーが数多く多く出品されました。

 

いよいよ、オークションも終盤。

Lot 311「The Pink Legacy」

 

「Lot number three hundred and eleven. Ladies and gentlemen, The Pink Legacy Diamond.  At 24 million francs… 」

 

この夜のオークショニア、クリスティーズ国際事業責任者 ラウル・カダキア氏が、落ち着いた口調で滑らかにロット番号311の競売をスタートしました。 オークションの歴史に残る「The Pink Legacy」です。

 

CHF 24million (約27億円) から始まった入札は、あっという間に予想落札価格の30億円台に入り順調に上がり続け、競売開始からわずか5分。。。

会場にハンマーの音が響き渡り、大きな拍手に包まれました。

 

落札価格、CHF 50,375,000 (約57億円)。

キャラット単位 CHF 2,656,909 (約3億円) という、ピンクダイヤモンドについたものとしては、世界最高額での落札となりました。 

 

 

落札したのは、アメリカ高級宝飾ブランド Harry Winston (ハリー・ウィンストン)。

これはクリスティーズではなく、ハリー・ウィンストン社が公表したもので、The Pink Legacy の名称はすぐさま「The Winston Pink Legacy」(ウィンストン・ピンク・レガシー) と改められ、新しい所有者に渡ったのです。

 

間違いなく、世界最高級のダイヤモンド「The Winston Pink Legacy」。

 

地球の資産とも言える「The Winston Pink Legacy」は、時代を超えて、見る者手に取る者を幸せにし、地球の奇跡が生み出した完璧な純度を持つ石の中に、人類の歴史を携えながら、これからさらにその価値は上がっていくことでしょう。

 

JUN

 

香港STYLE Vol.45 香港国際空港⓶ 2018年宇宙の旅 (2018.11.10)

香港からこんにちは

 

コスモポリタンシティ香港の空の玄関口、香港国際空港。

世界中の人々の往来を24時間開支える、アジアのハブ空港です。

 

香港島にまだ、今ほど多くの高層ビルが建ち並んでいなかった1970年代などは、啓徳国際空港 (Kai Tak Internation Airport) の滑走路へ着陸するために、九龍市街地真上をぎりぎりまで高度を下げていくパンナム機が、ミッドレベルの自宅テラスからよく見えたそうです。

そしてそれらが見えてから、来港する家族友人を空港に迎えに家を出ても充分間に合っていた、まだそんな、のほほんとした時代の香港だったのです。

ちなみに、熟練パイロットでも緊張する、世界一着陸が難しいと言われた啓徳国際空港は、その着陸アプローチの様子が世界一有名な空港でした。

 

 

これですもんね。。。

 

香港の急速な経済発展と国際都市化に伴い、国際空港としてのキャパシティの限界から、現在のランタオ島に移転、大規模拡張され、1998年にグランドオープンした香港国際空港。

 

市内中心部への利便性、環境へ配慮された建築構造、免税店や飲食店の充実、発着便の多さなど、香港国際空港の良さはたくさんありますが、この空港の最大の良さは、、、

分かりやすく使いやすい 

極端な話、小さな子供でも、高齢者が一人でも、なんなら宇宙人でも👽、迷うことなく使えるように動線が明確に考慮されています。

エイリアンにもフレンドリーな香港国際空港

過剰なサービスに気を取られることなく、空港内で無駄に歩き回ることなしに利用客を飛行機に乗り降りさせ、出入国させるという、言ってみれば空港としての本来の役割を全うしている、ただそれだけ。 

先回りしたサービスの押し売りでなく、必要とされる時に問題なくあるサービス、その至極当然の機能が機能しているのが、香港国際空港なのです

そして、とにかく流れを止めない。

カスタム (税関検査) でも、日本の空港のように一人一人例外なく全員止めてチェックなんてしちゃあいません  みんな素通りです

やっても無駄なこと、効率的でないことはしないのが、香港スタイル

 

人の流れや動線をどうしたら滞らせないで済むか、どうしたら最短距離の最短時間で最大効果を上げることができるか。 こういう問題解決にかけては、香港人はつくづく天才と思います

 

チャイルド、シニア、果てはエイリアンにまで使いやすくできている香港国際空港

その一つに、空港内の圧倒的なバリアフリーがあります。 空港と香港市内を24分で結ぶエアポートエクスプレス (Airport Express・機場快綫) もその一つ。

空港到着出口を出て、そのまま真っ直ぐ歩くと、同じフロアにエアポートエクスプレスのプラットフォームが。

荷物を持って面倒くさいエレベーターや改札口なども通ることなく、コロコロとスーツケースを転がして、出口を出たらすぐ先に見えるプラットフォームに直進するだけ。

ちなみに、エアポートエクスプレスの市内終点の香港駅 (Hong Kong Station・香港站) に到着後も、バリアフリーは続きます。 電車を降りてすぐ目の前の改札を通ったら、これまた同じフロアすぐ目の前がタクシー乗り場。

空港へ到着から、大きな荷物を持ち上げたりなど一切せずにタクシーに乗れるようにできています

 

また、Eゲートと呼ばれる、パスポートを使わず審査官を必要としない、超スピーディーな機械による出入国手続きの導入も、実は香港が世界で最初に取り入れたこと。 

香港在住者なら誰もが必ず持っている「香港IDカード」を使って、「香港居民」(Hong Kong Residence) のEゲートから出入国します。 これは日本が最近、国際空港で取り入れ始めた顔認証ではなく、指紋認証によるもの。

Eゲートが Easy Gate なのか、Express Gate なのか、はてまた Efficiency Gate なのかは、当の香港人も定かではないようですが、まぁ誰が最初だとか何が正確な名前かとか、そんなことは彼らにとってどうでもいいことなんです

大事なのは、スピード

そして、それによって得られる時間と効率性

先に進まないことには意味がない。 そうやって香港は少しの時間も有効に、しかも宇宙人にも分かる効率性で、これからも発展を続けてゆくのでしょう

 

JUN

香港STYLE Vol.44 空の旅「香港国際空港」(2018.11.03)

香港からこんにちは

 

厳密に言うと「日本からこんにちは」となっている今回の香港STYLE。 家族のお祝い事のため、数日間の一時帰国中ございます

さて、近年世界はますます小さく感じるようになりましたが、長距離で国外へ移動する交通手段といえば、やはり飛行機ですよね。 誰しもが、旅行や出張で飛行機を利用されるかと思います。

その飛行機が集まる場所、それが空港。

空港内に流れる、その国その土地の独特の空気、香り、熱気。 様々な国の人が集まっては、散り散りに去って行く空港という場所は、「流れ」が吉と言われる風水的視点からもいい気がありそうな気がしませんか?

飛行機で香港を訪れる際に必ず使う、香港の空の玄関口「香港国際空港」(香港國際機場/Hong Kong International Airport) をちょっぴりご紹介します。

 

香港といえば、密集する市街地の建物すれすれに大きく機体を右旋回させながら着陸進入する、啓徳空港 (Kai Tak Airport/啟德機場) 香港アプローチが有名でしたね。

経験豊富なパイロットでさえこのアプローチは難しく、着陸時に世界で最も緊張する空港として知られていた、あの名物空港です。

啓徳空港は、英国統治下の香港が中国に返還される1997年まで、英国空軍の離発着基地としても使われていました。

香港の経済発展とともに、それまで市内中心近くにあった啓徳空港が、多くの離着陸数と乗降者数をこなす国際空港としては手狭になったため、ランタオ島の現在の場所へ移転することになりました。

新たに建設が始まった香港国際空港は、香港の中国返還に合わせて1997年に開業すべく準備が進められましたが、実際に新しい空の玄関口としてグランドオープンしたのは1998年。 

しかしオープン当日からコンピュータシステムの故障や操作ミス、停電、運航の遅延などトラブルが多発し、市内中心部から遠いなど開港当初は不評だった香港国際空港。

 

遠いとはいっても中心部から車でたったの30分。 これで遠い遠いと言う香港人ですから、いかに香港が狭い土地で、いかに彼らの時間に対する価値観がせっかちなのかが分かるかと思います。

香港国際空港に移転後は、啓徳空港の名物だった香港アプローチの景色は見られなくなりましたが、新空港自体は改良に改良を重ね、オープン当初より便利で機能的で、魅力的に生まれ変わり、見事に汚名返上。

2001〜2008年には、毎年連続で世界のベストエアポートにも選ばれ、大規模ながら非常に機能的な設計で、誰もが分かりやすく誰にでも利用しやすくできています。

私もこれまで世界中で多くの空港を利用してきましたが、香港国際空港はなかなかに優秀な空港だと思います。

 

アジアのハブ空港としての役割を担う香港国際空港は、デザインや使いやすさだけでベストエアポートに選ばれたわけではありません。 「環境に優しい」これも実は大きなポイント。 

空港内照明のLED使用、廃棄物のリサイクル、省エネの空調設備、二酸化炭素の排出量制限などなど、自然環境のことも大変よく考えられた設計になっているんですね。

各航空会社のチェックインカウンターが並ぶドーンと吹き抜けのエントランスは、これから始まる旅のワクワクを倍増させてくれる、そんな魔法の力があるような気がします。 

次回は、空港の中を少しずつご紹介しますね!

 

JUN

 

香港STYLE Vol.43 ポジティブファッションが世界を変える⓶ タイムレスな赤 (2018.10.27)

香港からこんにちは

 

 

タイムレス。

もしかしたら、この言葉ほど香港の一般的なイメージとは違うものもないかもしれません。 また、この言葉ほどイギリスのイメージを表現するのにぴったりな言葉もないでしょう。

長い年月をかけ歴史や文化、芸術を育んできたイギリス。 数百年前と同じ方法で調理された同じ味付けの食事をし、500年前に建てられた同じ校舎で学ぶ、当時から変わらない理念の学校教育。 数百年間同じ景色も田舎のランドスケープに、彼らの悠久な時間の流れ。

変わることが宿命のような香港。 変わることをよしとし、むしろ変わらないと生きていけない街かもしれません。

どんな小さな隙間でも、ビジネスチャンスを見つけては果敢に飛びつき、利益なしと見込めばあっさり転業。 見通しが悪ければ、新しい道を見つけて進むまで。

次から次へと方向転換をし、その機動力がさらなる変化を呼び込む香港は、その摩擦熱でさえ彼らのパワーであり原動力なのです。

 

 

アジアにありながら相反するものが存在する、混沌と整然の香港で、好んで使われるタイムレスな色、それは赤かもしれません。

 

何につけてもダイナミックなこの街で、赤色の持つエネルギーは、そんじょそこらの甘えを受け入れない強さと潔さをもって好まれます。

 

 

今でも忘れられないのが、高級ショッピングモールですれ違ったご年配女性。

杖をついてゆっくり歩く彼女の足元は、ハイヒールではなく履きやすそうな少しだけ高さのあるシンプルな靴でしたが、お化粧をし髪の毛は綺麗にセットされ、形の整えられた指先の爪に赤いマニキュア。

杖をつく指先でさえ、赤で彩る気概。 足元がおぼつかずとも、指先を赤にする意志。

ただすれ違っただけの彼女の人生は、私には知る由もありませんが、そんなカッコよくもドラマチックに年齢を重ねたいとその時思ったものです。

指には大粒のダイヤモンドリングが輝き、彼女の内面からにじみ出る、意志の強さと赤とダイヤモンドという3者の共演は、お互いに異なものが共存し高め合う、香港という街そのもののようでした。

 

人生の甘辛をポジティブに受け入れ謳歌するのにぴったりな赤。

 

 

ポジティブであり潔く、成熟した人にこそ似合う、タイムレスな色。  

 

人によって街によってタイムレスの意味合いは変わるのかもしれませんが、赤が香港にとって特別な色なのはタイムレスなのかもしれませんね

 

JUN

 

香港STYLE Vol.42 ポジティブファッションが世界を変える⓵ アジアンミューズ (2018.10.20)

香港からこんにちは

 

 

 

「美しい人」と聞いた時、皆様はどのような女性を思い浮かべますか?

スラリと高い身長に、長い手脚と無駄のないプロポーション。 形の整ったアーモンドアイに綺麗なカールの長い睫毛。 バランスの取れた形のいい額に、まっすぐに通った鼻筋。 スッとした顎のラインに、高い頬骨が映える魅力的な横顔。。。などでしょうか

 

生まれながらに、または美容整形などにより、こんな完璧な容姿美を持つ女性もいるでしょう。

特に国全体で美容整形が盛んな社会では、多様な価値観の認識に未熟なことが多く、一方向に向かうワンパターン容姿美や外見的な美しさにばかりにフォーカスがいってしまい、結果としていつまでも人々の幸福度が満たされない、、という場合もあるでしょう。

 

私は、これまでロンドン、東京、香港と住み、ふと気がつけば人生の半分以上の歳月を、日本以外の国々で過ごしてきました。 

元来の、楽天的過ぎるのがたまに傷 (?) の外向的な性格も手伝ってか、その土地その土地で、現地に住む世代も国籍も違う様々な女性達と知り合い、仲良くなってきました。

そんな中、いつも私がその圧倒的な美しさで惹きつけられ、その時々でいろいろな気付きをくれ、人生の指標にいい影響を与えてくれたのは、なぜか必ずといっていいほど香港人の友人マダム達でした。 

 

 

彼女達の「圧倒的な美しさ」とは、先の「完璧な外見の容姿美」でも「ワンパターンの表面美」などでもなく、多種多様で個性的で揺るぎない、知性美、品格美、成熟美でした。

それは、彼女達の生き様から醸し出されるオーラだったのだと、今ではよく分かります。

 

香港人マダム達の、真っ直ぐに人の目を見る、凛とした緊張感。 考えをはっきりと表現する論理的な思考。 堂々とした姿勢の良さと、所作の美しさ。

 

どんなことにも動じず、余裕の微笑みを持てる大人の落ち着きぶり。 物事の本質を見る、鋭い知性と感性。 

家族や親友の為なら、躊躇なく大きな一歩を踏み出す、潔い決断力と温かいハート。 でもちゃーんと、自分にも利が廻り周るよう考えて行動しちゃう、とってもポジティブでお茶目な計算高さ

 

年齢不詳の女神達。

 

それが私が世界中で出会ってきた、香港人マダム達に共通する美しさなのです。

彼女達のボーダレスな姿は、いつ見てもブレがなく美しくタフ。

それでいてあらゆる変化を楽しみ、周りを幸せにし、自らも幸せなり、ぶっつけ本番の人生を生きることほど楽しいことはないと、その美しいオーラで教えてくれる、香港の女神達。

 

「人生も愛する家族もジュエリーも一緒。 本物だからこそ、面白くなくては。」

 

香港人マダム達が世界中で私に見せてくれた、グローバルをも超えたアジアンビューティ。

 

それは、形の美しさを見せるだけ、分別がありすぎるだけ、上品すぎるだけのおとなしい美ではなく、素直な自己表現と美しい自己主張、躊躇のないタフネスを兼ね備えた、香港流エレガンスだったのかもしれません

JUN