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香港STYLE Vol.27 香港トラムのある景色 (2018.07.07)

香港からこんにちは

喧騒の中を、お気楽なテンションで走る香港の2階建の路面電車、Hong Kong Tramways。 通称、香港トラム。

レトロな形の車体にカラフルでモダンな広告が映え、大都会を走るその様子は、東洋と西洋、新と旧が心地よく混ざり合う香港そのものです。

 

風情だけではありません、実用性だってバッチリ 幹線道路に約200メートルごとにトラム駅があるので、ひとつふたつ降りる駅を間違えても大丈夫。

「もうひと駅だけラクしちゃお〜っと」なんて調子に乗って乗り続け、目的地が見事に目の前を通り過ぎるのをトラムの中から眺め、結局歩いて戻る、、、なんてこともあったりして。 それもまた人生ナリ、ということも教えてくれる、とっても師匠な香港トラム

 

 

目まぐるしく景色が変わる香港で、どのエリアを背景にしても不思議とマッチするトラムの車両は、ローカルアイデンティティを持ちながらも世界基準という、不思議なバランス感覚を持つグローバルな香港人の姿とも重なるような気がします

 

通過するエリアによって乗客の顔触れが変わるのも、香港トラムのおもしろいところ

 

下町ではフードマーケットでお買い物帰りの主婦が、住宅街では子供の習い事の送り迎えをするアマさんが、金融街ではトラム2駅先にあるオフィスビルへミーティングに向かうのか、書類ファイルを抱えたバンカーが

香港トラムは、多種多様な人々の時間を運びながら、今日もマイペースに香港の街を走っていきます

 

 

トラムの駅は、こんなかんじで道路の真ん中にあることがほとんど。

 

横断歩道がすぐ横にある場合は、横断歩道を半分まで渡ったところでプラットフォームにラクラク行けますが、プラットフォームだけが独立してある場合もよくあります。

そんな時は、まぁ不親切だわ!などとは憤らず、咄嗟の判断力を訓練する絶好のチャ〜ンス!と思って、臨機応変に横断し無事辿り着いてください  香港は人を甘やかしませぬ

 

香港トラムのプラットフォームは細長く、トラムを待つ時は、できれば真ん中あたりにいるのがよいでしょう。

トラムの乗車は車両の後部から、そして降車は前部からするため、プラットフォームの一番前先端で待ち構えていても、降りてくる人達の邪魔にはなれど、そこから乗ることはできません

あまり深く考えずに、適当な場所で適当に待つのが香港スタイル。 大抵2〜3台連なって、適当にやって来て適当に乗客を乗せて出発します

まぁ突っ込みどころは満載な香港トラムですが、1904年の開通以来、今年で114年。 人々の短距離移動手段として現在も大活躍しているところをみると、息の長いその秘訣は、ザ適当さにあるのではないかという、なんとも適当なオチまでついている、なんとも人間的な香港トラムです

 

トラムの中は、1階席は向き合って座る両サイド長椅子の座席、2階席は車両の前方と後方に向き合う座席が数席あり、あとは進行方向を向いて座席が並びます。

 

 

2階席へはこんな、狭っ!な階段を上り下りし、体幹トレーニングにも使える香港トラム。 ジム要らずです

 

1階席からは、街をゆく人々の動きや会話がすぐそこに、2階席からは、香港の躍動感溢れる街並みを見ることができます。

 

 

 

香港名物、竹の足場だって健在。 下町ならでは、生活感溢れる雰囲気の、サイインプン(西營盤)

 

 

活気溢れる商業地域、ワンチャイ(灣仔)や、コーズウェイベイ(銅鑼灣)

 

 

 

アジア経済の中心、金融街のあるセントラル(中環)やアドミラルティ(金鐘)

 

 

 

モザイク画のような街、香港。 ひとつでもピースが欠けると絵にならないように、香港トラムは、香港というモザイク画のピースなのでしょう。 100年以上変わらない、その音色も景色も

 

JUN

 

香港STYLE Vol.26 香港トラムの音色 (2018.06.30)

香港からこんにちは

オーケストラが奏でるシンフォニーのように、いろいろな音が溢れる街、香港。

商店の店先で飛び交う、広東語や様々な言語。

『只今工事中につき、大変ご迷惑をおかけしております (ペコリ)』という立て看板を出す発想はない (見りゃ分かるでしょ ←これが香港人の発想)、ビル工事現場の大音量掘削音

都心の狭い道路もなんのその。 街中を縦横無尽に走る、2階建バスの大型エンジン音

渋滞するや間髪入れずに鳴らしてくる、忍耐沸点低め、タクシーのクラクション

赤信号で待たせる時は「トン、トン、トン」と間隔を空けた穏やかな音が、青になった瞬間から「トトトトトッ!」と10倍速の音に豹変。 人を急かしてくる、歩行者信号機の音

かと思えば、路面電車がの〜んびりゆったり路面を走る音。。。

 

そう、皆さまもどこかでご覧になったことがあるかもしれません、香港名物の2階建路面電車

『香港電車』Hong Kong Tramways

通称、香港トラム。

 

香港島北部 (ヴィクトリア湾側) をほぼ端から端まで東西に走る路線全長約16.2km、香港を代表する乗り物の一つです。

 

幹線道路の200〜300メートルおきにトラム駅があり、街中のちょっとした移動にとても便利。  

 

歩くつもりだったけれど「お、ちょうどトラムが来たから乗っちゃお」的な、自分に厳しくない人にはもってこい  ←私よくやります

 

また、地下鉄で行けばものの2分でワープするところを、時にはトラムで20分かけて移動する、そ〜んなプチ贅沢一人時間を味わえたりもします

時刻表など無いお気楽さを乗せて走る香港トラムは、香港人のモットー「時は金なり」感覚はどこ吹く風  ゆる〜い時間軸の香港トラム。

この街の甘辛バランスの不思議さ、こんなところも香港スタイルです

 

時が止まったかのようなレトロな下町から、人で溢れかえるエネルギッシュな商業地区、高級宝飾店がズラリと並ぶインターナショナルなアップタウンや金融街まで、トラムは香港の全てを見せながら、の〜んびりとマイペースに走っていきます。 

一台逃しても、すぐに次が来るので大丈夫。 よく3〜4台連なって走行しているのを見かけるくらいですから

 

トラムが動き出す時に鳴らされる「チーン、チーン」という鈴の音色。 鉄の車輪が路面の窪みを走行する際の、ゴロゴロという鈍い音

香港トラムの開通は1904年ですが、そんな音色も、100年以上前に香港の街に響いていたものと、きっと少しも変わりはないのでしょう

車のクラクションや工事現場の掘削音のような大きな音ではないけれど、街の喧騒の中で、ふっと耳に届く心地よい不思議な音です。

 

トラムの料金は一律 2.6香港ドル/約36円 (2018年7月2日より)。 降車時に支払います。 お釣りは出ませんので、ぴったりの小銭か、オクトパス・カード (Octopus Card) を使います。

オクトパス・カードとは、日本のSuicaやPASMOのようなプリペイドカードのこと

 

香港のほとんどの交通機関で使え、地下鉄駅の窓口で購入できます。 地下鉄駅、コンビニ、スーパーマーケットでもチャージが出来る、スグレモノ。

又、交通機関だけでなく、コンビニやカフェ、自動販売機、スーパーマーケットで買い物をする時も、オクトパス・カードで支払いができるので、香港に一定期間滞在する際には最初に購入しておくととても便利です

 

又、トラムは、香港島の繁華街を順次通り抜けていくため、これ以上効果的な移動広告手段はないわけです。

最近のトラムの車体には、国内外フェアや、お得なツアー、様々な商品、セミナーやコンサートイベントの宣伝など、ありとあらゆる広告でカラフルに彩られ、それだけでも目を楽しませてくれます

例えば、、、

澳門 (マカオ) のショッピングモールで開催、エイリアンイベントの広告👽 本物のエイリアンもギョッとすること請け合いの、ちょっぴり不気味なエイリアントラム

 

金融資産管理サービス会社の広告黄金の要素が貴方様の資産運用を完成させます」

 

香港大学、社会芸術学部 「さらに先へ!」 文学部系も頑張っています

 

オークションハウス Christie’s Hong Kong 春のオークション。 車体がチャイニーズアートに。 さて推定価格は?

 

街の喧騒に混じって聞こえてくる、トラムのちょっぴりノスタルジックな音色。 そんなところもまた、香港の魅力のような気がします

 

次回は、香港の人達が、トラムから毎日見ている街の風景をご紹介しますね。 お楽しみに!

 

JUN