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香港STYLE Vol.21 ヴィクトリア・ピークから⓷ モーニングトレイル編 (2018.05.26)

香港からこんにちは

風水では、中国大陸から龍脈が流れ込むと言われる太平山のヴィクトリア・ピーク。

素晴らしい眺望が有名な観光地ですが、実は地元の人達にとっては、富貴吉祥、生命力の強い特別な場所でもあるのです。

そこに佇むだけで癒される、満たされる、元気になれる。 そんな不思議なパワーを持つピークで、必ず毎週末のひと時を過ごすという香港人の友人もいます。

週末の早朝、太平山の森林浴を楽しみながら、清々しい1日をピークからスタートするのもおススメ。

街がカラーダイヤモンドのような輝きに変化していく日没後の夜景に合わせて、夕方から登るのもおススメです。

 

ピークに到着してまず目に飛び込んでくるのが、一度見たら忘れないユニークな建築デザインの、ピーク・タワー (The Peak Tower/山頂凌霄閣)。

360度の眺望が楽しめる展望台「スカイ・テラス428」、飲茶をはじめ各国料理のレストラン、個性的なお土産屋さんなど、さまざまな施設が揃っています。

海外からのツアー観光客はヴィクトリア・ピークに登ると、このピーク・タワーや向かいにあるピーク・ギャレリアで、展望台に行ったりショッピングをしたりして過ごします。

 

もちろん、展望台からの眺望も素晴らしいのですが、観光客にはあまり知られていない、素敵なピーク散策に行ってみませんか?

 

実はヴィクトリア・ピークには、モーニング・トレイル (Morning Trail/晨運徑) という、全長2.8kmのウォーキングコースがあります

太平山の山頂周辺を約1時間で一周できる高低差のないルートで、地元の人達がよく、朝のジョギングやウォーキングをしているのを見かけます

 

ピーク・タワーに向かって左手にある、レストラン太平山餐廳 (The Peak Lookout) のすぐ横の道がモーニング・トレイルのスタート地点。

 

このウォーキングコースの道の名前は、途中までがハーレック・ロード (Harlech Road/夏力道)、途中からルガード・ロード (Lugard Road/盧吉道) という道になります。

時計回り or 反時計回り、どちらから行っても一周できるのですが、私のオススメはハーレック・ロード (赤) → ルガード・ロード (青) と進む時計回りルート

なぜ時計周りルートがおススメなのって? うふふ、それはルートの後半になると分かりますよ

 

それではスタート〜

歩き始めて数百メートルほど進むと、ヴィクトリア・ピーク誕生の様子を知ることができる、ルガード滝 (Lugard Fall/盧吉飛瀑) が右手に見えてきます。

この岩盤、すごいでしょう? まさに映画ジュラシック・パークを彷彿とさせる世界

香港島の地盤はジュラ紀に形成されていったものだそうで、もともと非常に強固。 ヴィクトリア・ピークは主に凝灰岩という岩盤でできており、約1億9千万年前に起きた火山の大噴火によりピークが誕生し、地殻変動を繰り返して現在の形となったことを、ルガード滝は物語っているんですね。

超近代都市のすぐ後ろにこんな地球のドラマがあったなんて、なんだかワクワクしませんか?

 

さらに歩みを進めるとそこで出逢えるのは、力強くも優しい香港の自然の息吹。

キラキラと木々の間から降り注ぐ木漏れ日と、時折流れてくるそよ風。 聞こえるのは、鳥のさえずりと蝉の鳴き声だけ。

ヴィクトリア・ピークの後ろにはこんなに豊かな自然が広がっているんです

まるで極上エメラルドのような濃い緑色と、柔らかな景色。  心までがゆっくりと深呼吸するようです

 

このモーニングトレイルには、途中1カ所だけ分岐点があります。

あづま屋のある休憩エリアで、ここで、これまで歩いてきたハーレック・ロードから右手のルガード・ロード (青矢印方向) に入ります。

コース途中にもこのように表示が出ていますので、初心者でもまず迷うことはありません

 

ルートの途中には、所々ベンチが置かれたこんなビューポイントもあり、裏香港の自然をゆっくり楽しめます。

 

また、お髭のような長〜い枝が、コースに覆いかぶさるように何重にもぶら下がった、こんな大木も

 

ウォーキングをしながら、目に入るのは木々の緑と青い空、そして遠くの海。  それだけ。

でも、それさえあればそれ以上はいらない。 そんな風に思わせてれる、ヴィクトリア・ピーク

 

モーニングトレイルも終盤に近付いた頃、突然緑の壁が途切れ視界が開ける場所に出ます。

 

そう、ヴィクトリア・ハーバーの絶景が姿を現すのです

景色の現れ方も、唐突でドラマチック。 そんなところまで、香港は香港だなぁ、、、なんて思ったり

そして、この絶景を見るために、この感動を得るために、きっと今まで歩いてきたのだなぁと気付かされます

 

ハーバーを挟んで建つ摩天楼から、中国大陸につながっていく九龍半島。 遠く向こうまで見渡せる、視界を遮るもののない大パノラマ。

特に夕暮れ時のハーバーの美しさは格別です。

ずーっとこの風景を見ていたい、そんな圧倒的な魅力とパワーのある景色です。

 

途中で眺望を楽しみながら、ゆっくり歩いても約90分。再びピーク・タワーが見えてきたら、モーニングトレイルも終わりに近付きます。

 

 

モーニングトレイル

この場所でいくつもの景色に出会うたびに、ヴィクトリア・ピークの龍脈の存在を確信させる、何かがあるような気がします。

 

次回は、夕暮れのピークからの風景をご紹介しますね。 どうぞお楽しみに!

JUN