香港STYLE Vol.62 揺らめきのオーラ (2019.03.09)

香港からこんにちは

香港の春は、心浮き立つ元気なイースターカラー🧡💛💚

クラッシックで品のある、こんな素敵なビタミンカラーは、たとえばメンデルスゾーンのシンフォニー4番「イタリア」の、軽やかなフレーズがイメージ。 モダンだけでない、アジアだけでもないこんなセンスもまた、香港スタイルです。

 

さて、春が近づいてくると、太陽の光も眩しくグリーンは生き生きとし、そんな時に手に取って身につけたくなるのは、軽やかに揺れるジュエリーではないでしょうか。

中でも、動くたびにきらきらと反射するシャンデリアやタッセルタイプのイヤリングは、女性ならではの楽しめるデザイン。

 

ロンドンでも香港でもパリでも、時に弾けるような、時に母性溢れるマダム達の笑顔の横に揺れていたのは、そういえば、そんな風に揺れるタイプのエレガントなイヤリングでした。

 

耳を飾る、耳を彩る、というセンス。

 

ネックレスの原型は、原始時代では狩りに出る男性のお守りとして、猛獣の牙をひもに通したものであり、中世ヨーロッパでは、騎士達が闘いに出る際にお守りとして身につけたガーネットの首飾りであったり、史実的にも、男性の身を守るお守りとして使われていました。

それに対し、正装で全身に装飾品をつけるインドのマハラジャや、オスマントルコのスルタンはまた別としても、イヤリング「耳を華やかに飾る」という行為は、女性だからこそできるものというイメージがあるかもしれません。

 

たとえば、、、

春風になびく髪の隙間からきらきらとのぞく、揺れるカルセドニーとイエローダイヤモンドの華やかなピアス。

 

 

きれいにアップされたグレーのまとめ髪と惹き合うように耳元で揺れる、エメラルドとダイヤモンドのパンテール・イヤリング。

 

 

色石は使わず、全てダイヤモンドという潔さに対し、動くたびにきらきらと揺れる無数のダイヤモンドが最高にフェミニンでエレガントな、タッセル・デザインのピアス。

 

 

欧米女性が密かに憧れ嫉妬する、東アジア人の潤いの黒髪と絹のような肌にしっとりと馴染む、翡翠特有の翠色が黒い瞳に映える、モダンでクラッシックな翡翠ピアス。

 

 

知性を感じさせるデコルテには敢えて何もつけず、ポンパドールの髪の耳元でゴージャスな存在間を放つ宝石の女王、ダイヤモンド、ブルーサファイア、ルビーのシャンデリア・ピアス。

 

 

こんな風に左右違う色石をエレガントに着けた女性の横顔は、ボッティチェッリの絵画プリマヴェーラのヴィーナスのように、きっとこの世の何よりも、誰よりも美しいに違いないはず。

 

 

内包物を多く含むエメラルドが持つ深みのある美しい最高級グリーンは、人工では絶対に実現できないと言われる、コロンビア、ムゾー鉱山産のエメラルドピアス。

 

 


マーキスカットとペアシェイプカットに研磨された揺れるダイヤモンドが、音符 ♬ のようにも見える、雫のダイヤモンドピアス。

媚びない冷たさを湛えつつ、地球上の何ものにも屈しない強さを持つダイヤモンドは、私はピアノの音にもふとイメージが重なります。

このピアスのダイヤモンドが揺れるインスピレーションは、たとえば、プロコフィエフのピアノコンチェルト第3番、でしょうか。

征服されない強さとオリエンタルなハーモニーを併せ持つ神秘的で魅力的なこの楽曲が、46億年前のダイヤモンド誕生の神秘とも重なります。

揺れるダイヤモンドを身につけた瞬間から感じる、華やぐ光のオーラ。 耳元で豊潤な煌きが揺れ動くたびに、このピアスをつける女性の存在そのものが、ドラマチックに、毅然と、そしてミステリアスに輝きはじめるのでしょう。

 

春の香港で出会う、耳元で揺らめくジュエリーとクラッシック音楽。

穏やかな海風に揺れる木々の緑と、その間に見え隠れするコロニアル様式の白亜の邸宅。

 

そんな、近所でいつも見る何気ない光景が、揺れるジュエリーとクラッシック音楽にぴったり重なった時、それは光と音楽の幸福なオーラで包まれる特別な時間になるのです。

 

JUN