香港STYLE Vol.15 香港キッズのバイタリティ (2018.04.14)

香港からこんにちは

日本では新年度が始まり、新しい環境にも少しずつ慣れてきた頃でしょうか

香港の学生は、今週でイースターの春休みは終わり。 来週には学年のラストスパート、3学期がスタートします。 

香港の学校は、現地のカリキュラムに沿ったローカルスクール、海外のカリキュラムに沿ったインターナショナルスクール共に、欧米と同じ9月が新年度。
ですので4月〜6月の学期は、試験がた〜くさん目白押しの、一年間総まとめの最終学期になります
毎朝、アマさん (住み込みのお手伝いさん) に手を引かれて登校する小学生達。
細く曲がりくねった香港の坂道をガンガン進む大型スクールバス。
地下鉄やバス、スポーツ大会の試合待ち時間中でさえ参考書を広げ勉強をする、一寸の時間も無駄にしない中高生達。
どれもこれも、香港の学期中に見られるごくありふれた光景ですが、それでも、皆がそれぞれの持ち場でそれぞれに頑張っている姿を見るのは、気持ちのいいものです
洋の東西両文化に強いパイプを持ち、世界中から人、物、情報、投資が集まる、アジアを代表する巨大グローバル都市、香港。
この街の国際的地位を支える要素が、技能の面からあるとすれば、それはきっと「英語」ではないかと思うのです。
香港は、151年間英国領だったということを差し引いても、中国返還後も高水準の英語教育が維持されています。
それは、英語は嗜み程度でと考える人も多い日本とは違い、英語を使えることには実利的な恩恵があり、将来の社会経済力や幸福に直結していると考える人が、香港には圧倒的に多いからなのでしょう。
また、さまざまな国際交渉の場では「相手を知らずして戦えず」ということも、香港の人達はよく分かっています。
相手の言葉を操れるということは、相手の思考や価値観を知る、読める、ということ。
外資に広く開かれた自由経済市場として発展してきた香港は、英語を母語、又は公用語とする人達とのビジネス交渉を自分達に有利に運ぶには、英語という言語が持つ論理性や説得性思考の習得が必須であると見抜いていたんですね。
それに加えて返還後の香港では、学校のカリキュラムに中国公用語の「普通話」 (英: Mandarin) が必須科目に加わり、香港の子供達は勉強に習い事に大忙し
子供が幼少期から、多くの教育投資を行う香港人。 彼らの放課後や週末は、いくつもの習い事でいっぱいです。
ピアノ、ヴァイオリンなどの楽器のレッスン。 と言っても一つではなく、大抵の場合2つ3つの楽器が出来る子がほとんどという、マルチタレントぶり。
バレエ、スイミング、フェンシング、テニス、バスケットボールなどスポーツのトレーニング。
各教科の家庭教師や学習塾での補修授業。
息抜きも兼ねて、絵画教室やクッキング教室。
などなど、1日にいくつも掛け持ちでこなす子供達もいます。

 

ところが香港の教育投資は、学科やスポーツ、芸術だけではありません。

香港の学校では、金融や世界経済の仕組み、起業に関することを子供達に教える教育プログラムまであります

Finance Club (財政・金融学クラブ)、Young Entrepreneur’s Meeting (若い起業家の会合)、Economy Club (経済学クラブ) など、もちろん必須ではありませんが、これらのプログラムは学校で大人気

 

金融とはまさに生き物。 毎日刻々と変化するこのようなトピックは、本当にその専門家でないと教えるのは難しいはずです。

が、ここは香港。 石を投げればバンカーかロイヤーに当たると言われる街ですので、金融の専門家には事欠かないのです

内容はもちろん子供向けにザックリとなのでしょうけれど、世の中のお金の流れ、増やす仕組み、管理の大切さ、などを11歳頃から真面目に学べるのは貴重なことのような気がします。

国際感覚が鋭く「金儲けは善」と割り切る、香港らしいパワフルでしなやかなお話でしょう?

 
JUN

 

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